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HAWAII FIVE-0の感想

完結済み海外ドラマ感想
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1968年から12年続いたハワイ5-0(区別の為の表記、原題は同じ)のリメイクで2010年からアメリカで放送された海外ドラマ「HAWAII FIVE-0(原題:Hawaii Five-0)の感想です。
直接的な物は控えましたがネタバレを含みます。

リメイク成功作品であるHAWAII FIVE-0

最初にハワイ5-0がリメイクされると聞いた時は初代のを知らなったのであまりピンときていなくて、母は見た事があって面白いよと言われ、リメイク作品であまり人気が出たり個人的に好きだった作品があまりなかったので期待はそれほどしないものの楽しみにしていた作品です。
見始めたらいきなり人の生死が関わる話に豪快なアクション、いまでは1話からぶっ飛んだアクションや展開の話も増えたけれど2010年ではそれなりのアクションから始まる作品もあってもまだ新鮮でした。
調べてみた所本家は12シーズンも続いた大人気作品で、こちらは10シーズンですがそれでもかなり続いた作品に入りますしリメイクでとなれば大成功の部類だと思います。

世界観、ロケーション、登場人物、何より空気がいい

初代作品は分からないので比較はできませんが、まず世界観がいいです。世界観も何も現代設定なのに何を言ってるんだと言われるかもしれませんが、警察署の中でも組織に属した従来のやり方ではなく独立したチームとして独自の活動が認められた「Five-0」として活動しているところ。
事件に目新しさがあるわけではないですがFive-0流の捜査や解決の仕方が豪快で見ていてスッキリとした気分になれます。底に合わさるのがロケーション、ハワイの陽気でゆったりとした空気と自然の美しさ(時には恐ろしさも)は見ているだけでも癒されたり元気な気持ちになれたりします。
毎回ではないですが各話の冒頭ではサーフィンを楽しむ人達の姿や人が入れなさそうな森や滝の映像がハワイの音楽と共に映される事が多く、それだけでもワクワクしますし、次第にそれが「これからHawaii Five-0の時間」と感じられるようになります。悲惨な事件からしょうもない事件まであるのが緩急つけられていて、でも馬鹿らしさは感じないエピソードのバランスもとてもいいです。
オープニングとエンディングでは初代のテーマソングをブラッシュアップした曲が流れてこれもテンションを上げてくれます。

あと事件に目新しさはない、とは書いたのですが特徴的な事件はあって、例えば本土でよく起きるギャングやマフィアなどが関わる事件に加えてこちらではハワイで活動するヤクザ絡みの事件は結構あります。単発の話から長めに続く事件でも関わる事が多く切っても切り離せない感じですね。
この作品を見るまでハワイにヤクザがいるなんて知りもしなかったですし、今実際にいるかどうかは分からないですがハワイに日系の方や日本人は多く居ると聞くのでなるほどとすんなり受け入れてしまいます。

登場人物の要になるのはFive-0を率いるスティーブ・マクギャレットとダニエル・ウィリアムズの二人。そしてチームメンバーたちも負けず活躍をします。二人はどちらも元からハワイで刑事をやっていたわけではなく、スティーブはハワイ出身で海軍、ダニエル(以下ダノ)はニュージャージー州の刑事だったのがホノルル市警に移動をしてきたばかりの1話でFive-0が結成される事になりそちらに所属する事になります。
海軍出身だからなのか派手な捜査と派手な運転で強引に突き進むスティームとハワイのやり方や空気に馴染めないダノは口うるさくする事が多く衝突したり時には子供っぽい言い合いを延々としたり、なんだかんだ二人の関係を築きますがいつもお馴染みの口喧嘩が始まっても見ていて飽きない魅力があります。

またスティーブにスカウトされてFive-0に入るのは汚職警官のレッテルを貼られたチン・ホー・ケリー、その従兄弟でもあり警察学校を卒業したばかりのコノ・カラカウア。チンは寡黙だけど実直、コノは控えめに見えてとても優秀で勇気も根性もあります。
二人ともアジア(韓国&日本?)系アメリカ人という役でとても内に秘めた強いパワーを持ち合わせている人です。さらに検視官マックス・バーグマンはHEROESでも人気になった日本出身の日本人マシ・オカさんが演じていて作品をさらに盛り上げています。途中からレギュラーや準レギュラーになるキャラクター、Five-0に加わるメンバーもたくさんいたりして描き切れませんがどの登場人物もとても魅力的です。

ゲスト出演も割と豪華で、役柄としての出演はもちろん、実際のバウンティハンターやスポーツ選手は本人役で登場していたりする話もちらほらあります。
事件によっては心身ともに傷ついたり、悔しさが残ったりする回もあったりしますがそこはハワイ。そしてFive-0。オハナ(家族)であるチームメンバーやお馴染みの人達と集って料理を食べているうちに心穏やかに締めくくられる事が多いのもこの番組の良さです。
時には誰かが一人で突っ走ったりする事もありますが、それでもそこにはオハナがいるというのもあってハラハラしながらも大丈夫と確信できて、それでも手に汗握る展開ではその後どうなるかが気になってしまうのもとても面白かったです。工夫もなされているとは思いますがベースがしっかりしているのがとてもいいですね。

またシリーズは大人気ドラマNCIS:LA、そしてハワイが舞台のリメイク作品仲間である私立探偵マグナムともコラボした話があります。コラボはしているのですがどちらかを見逃してしまっても大体分かる流れになっていたり続けて放送されているし繋がっているけど別の事件として見る事もできる優しいコラボ設計になっています。
本人役で有名人が登場するのもそうですが、季節によってオープニングがハロウィンバージョン、クリスマスバージョンとかになったりする演出も一時期色んなドラマがやっていて、流行していたからだとは思うのですが遊び心があっていいですよね。音楽や映像が季節の雰囲気に合わせてアレンジされているのを見るのとても好きです。

良いとは言ったけど

良い所盛りだくさんでそんなに言う事もないというか、作品を楽しんでいると不思議と気にならなくなる部分をあえて挙げる形なのですが、ハワイで活動するジャパニーズヤクザが出てくるというのもあって「日系、中国系、韓国系」は出るのですが中でも「日本人」役で出てくる人達がどこかおかしいのです。
撮影でアドバイスできる日本人はいなかったのか?(マシ・オカさんいたけど…)と思うような文法や日本語、中国式かな?みたいな「日本人の住む家」をはじめ、そもそも日本語しゃべれないし日本人ではないよね?みたいな日本人役の人達の片言の日本語でどうしても笑ってしまうと何を言ってるか分からない場面もあって日本語にも日本語字幕を付けてほしいくらいでした。

演じた方の中には日本語が堪能な日本人もいたのですが、ちょっとおかしい人の方が多くて。ほぼ日本語話せない3世だったりそもそも日本人じゃないという役者さんが多かったのかとは思うのですがせっかくハワイで撮影しているのであればしっかり話せる日本人ももっといたのでは、と思うだけに製作者の意図と違うところで笑えてしまうのがちょっと残念でした。

ただすごいなと思ったのはいそうだけど絶妙にいない名字を持つ日本人キャラクターが多かったです「ノシムリ」とか。終盤は尽きたのかそういうのをやめたのか普通に「田中森田」みたいな名前も名字だけどどっちもいる、みたいな面白名前はいましたが全体的に無難なネーミングチョイスになったのが残念なくらいでした。
逆に笑いポイントとして見ていたので終盤は慣れましたし笑えたのでよかったですが日本人キャラが出てくると今回はどうだ?!って落ち着かない気持ちも含めて楽しみました。

あと個人的に何とも言えない惜しさのようなものを持ったキャラクターが「ダノの娘」でした。Five-0では家族もそれなりには登場するし事件に巻き込まれる事もあるのですが登場回数は誰もそんなに多くありません。そんな中謎の存在感を放つのが私からするとダノの娘グレイスです。
見た目がもうものすごく可愛くて将来は間違いなく美人になる、独自の色気みたいなのも持ち合わせていてとにかく可愛いんです。グレイス役を演じたTeilor Grubbsが実際今どうなっているのかInstagramをチェックしたところ2021年2月現在19歳の彼女は、あどけなさを残しつつ(多分これからもその雰囲気は残りそう)かなり美しく成長していました。

話は戻してこのグレイス、なんというか棒読みの一言で片づけられない言いしれないものがあるのです。棒読みなのもあるのですが、演技はもちろんしているので素っ頓狂な演技をしている、とかシーンが崩れる、とかではないのに、キャラクターの性格も突飛すぎるとかダノの娘っぽくないとかではないのに、なぜか違和感が毎回あるのです。
可愛いからまた見たいと思うのに喋らないでほしい、ダノ達が話している後ろで普通に動いているだけでも違和感があるんです。
可愛いからこそ気になってしまうのかわからないですし、家族は「演技下手だね」という印象しか抱かなかったみたいなので私だけかもしれませんが、この作品に合わない空気みたいなものを感じてしまっていたので出てくるといつも気が散ってしまって、でもこんなに可愛いのになんで、と毎回思っていました。

後半は名前は出るし出て来てもおかしくないエピソードもあったのに出なかったのは学業に専念していたのか、何をしていたのかは謎ですが出演はなかったのですがどうかこのもやもやを拭い去るためにもまた出てほしかったな、という気持ちでいっぱいです。出ても印象が変わらなかったのを再確認してしまう結果になっていたかもしれませんが…。
ハワイ出身の彼女にHawaii Five-0が似合わないってなんだ、と自分でも思うのですが、とにかく言いしれない違和感をずっと持っていました。
魅力的な人ではあるのでまた何かしらの形で見たいなとは思います。もしかしたら違う作品の違う役だったらものすごく好きになるかも。この作品だけではもったいないです。2019年に「The Dawn」という映画に出演しているのですがホラーみたいで見るのが怖いので他の作品でなにとぞ。

変革とファイナルシーズン

長く続く中でFive-0は割とメンバーの入れ替えがありました。とはいえ10年もやっていると増減はよくあるのであまり気にならない人も多いかもしれませんが、途中で主要人物が同時に二人いなくなります。役者による降板で真相は明かされていませんがここで結構雰囲気が変わったので個人的にはその後のチームは別物のように感じました。

もちろん楽しかったのですが、味が確実に失われてしまったのとそこから追加された人達も魅力的ではあるものの欠けた味を補うのには少し足りないというか、そもそも制作陣が補うつもりがなく新しい形を提案していると思うので気にしないのが一番なのですが、どちらも好きな登場人物だったので寂しさを結構引きずってしまいました。

展開としても急ではあったのですが(伏線はしっかり貼られていたので違和感を抱くレベルではなかったです)特に片方は何で今急に?と感じてしまう内容でその後の残されたメンバーにも影響がある状態だったのが少し残念でした。ただその影響があったからこそその後の面白い事件にもつながっているのでダメとは言えないですが、やっぱりちょっと残念でした。

そこで大きな入れ替えがあってからは操作方法だったり作品のアプローチが少し変わった感じがあるので上手く説明はできないのですがチームとしての魅力も少し変化があった感じです。
が、面白さが減ったかというとそうでもなく、ただ見ているとふと、あの二人はどうなったのかな、そのうち何回放送記念とかゲストで出ないかな、と幻影を追いかけてしまう瞬間が度々ありました。

変革は後半だったので、新メンバーをもっともっと好きになる余地があったのですがその前にファイナルに向けて少し暗い形のシリアスな話も増えて行ってしまったのも少し残念ではあります。
あとフィナーレに向けての話として必要だったのかもしれませんがラスト2シーズンのアダム関連のエピソードと物語としての最後の戦いになる悪役との対決の導入が少し雑に感じたというか、親しんできた登場人物の何人かの印象が少し悪くなるようなやり方だったのが残念に感じました。

フィナーレではこれまでの生活の中で自分を見つめ直しこれからどうしていくかをもがいて試行錯誤しながら過ごしてきたスティーブとダノの事がより描かれるようになっていく中で、全ての始まりから中盤でも関わっていてもう終わっていたけど何か引っかかったままでいる状態からすべてに片がつくような事件、とは気づかずに何気なかったはずの事件から過去を何度も思い浮かべるようになる事件へと発展していき、ある人物の退場と別の人物の登場から特にスティーブはこれまで見ないフリをして突き進んでいた自分への疑問と過去への決別、未来への模索…それらが突き付けられたような感覚になり苦悩します。

やや駆け足ではありますがそこから番組での最後の事件を解決してスティーブの出した答えが描かれてエンディングとなったのですが、個人的にはわりといつものHawaii Five-0みたいな、結果と未来はどうなるにせよダノとスティーブが長年連れ添った夫婦のように(作品内でたまにこんな風に例えられています)ごちゃごちゃとしょうもない事で言い合いながら家の裏庭かカマコナの屋台で皆集まってビールを飲んだり料理を食べたりするシーンで締めくくるのかな、とぼんやり思っていたので予想外の形でした。
でも悪くなくて、ああ…これでスティーブとダノの二人と、そしてオハナである皆を見られるのはこれで終わりなんだと涙が浮かぶ感じでした。

Mahalo, Hawaii Five-0

各エピソードのタイトルはハワイ語だったと思うのですが、最終回のタイトルが「Aloha」だったのも今風に言うとエモくてまさにグランドフィナーレ、という気持ちを盛り上げてくれるものでした。アロハはこんにちはとさようならのどちらの意味も兼ねたハワイの言葉で聞いた事がある人がほとんどだと思います。
日本だとアロハシャツとか、こんにちはの意味で使われている場面が多いのでこの最後がどちらとも言えてハワイを象徴しているアロハが最後のエピソードタイトルになっているのは最高でした。
大好きなシリーズが終わってしまう寂しさと、でも別れではない、どこかでは繋がっていると思えるような良い作品でした。ありがとう、Hawaii Five-0。
余談ですが最終回に出てきたある人物がこの空気を継承して別タイトルの新しい番組が始まるのではと思ったのですがそんな事はないみたいです。あったら面白そうだと思っていたので少し残念。

今回のタイトル画像は私が以前スマホの壁紙用に使用していたものです。色んなバージョンが出ていますが元は「Keep Calm and Carry On」というイギリス政府が第二次世界大戦の前に提示した標語ポスターの言葉みたいです。それかオリジナルのもいいですね。
色んな方が色んなバージョン(Keep calmの後の文章が違うものなど)を作成しているので、Keep calmで検索すると気に入るものがあるかもしれないです。
これも全文入れて検索すると出てきます。2014年ごろにしばらく待ち受け画面にしていたけどまた使用してみるのもいいかもしれない、と感想を書いていてハワイ語繋がりで思い出しました。
ホ・オポノポノがハワイ語でもあり、スピリチュアルなマインドの一つ…らしいですが実はよく分からずなんとなくポジティブな気持ちにシフトしやすくてよさげ…と思ってフィーリングで検索したものです。こちらもホ・オポノポノと検索するとWikiがあったのでそこを見ると私の説明より分かりやすく書かれています。

ハワイを舞台にしたドラマ『私立探偵マグナム』リメイクも好調

Hawaii Five-0ともクロスオーバーした、同じくハワイを舞台に探偵として活躍する海外ドラマ『私立探偵マグナム』。
こちらも昔トム・セレック主演で大人気だった作品のリメイク作品ですがFive-0の放送終了後も好評放送中で2021年にはアメリカでシーズン4が放送されました。

Five-0とは雰囲気が違っていて少し『バーン・ノーティス』を思わせる雰囲気もありますがハワイを舞台に探偵マグナムと仲間たち)が駆け回る、Five-0ファンも問題なく楽しめる作品です。

私立探偵マグナムはHuluやU-NEXT等で配信しています。最新シーズンの第3シーズンはスカパーで放送中(2022年6月現在)

出演者
アレックス・オロックリン
スコット・カーン
ダニエル・デイ・キム
グレイス・パーク
タリン・マニング
マシ・オカ
制作
CBS
2010-2020年放送、全240話
IMDBでのHAWAII FIVE-0データ

私の視聴方法とおすすめ配信サイト

私はスカパー!で見ました
2021年の視聴履歴 2022年の視聴履歴 2023年の視聴履歴

おすすめ配信サイト・チャンネル
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