The best and most beautiful things in the world cannot be seen or even touched – they must be felt with the heart.
Helen Keller(ヘレン・ケラー)
この世で最高に、そして最も美しいものは手で触れる事も目で見る事もできない…それらは心で感じるものだ。
ちょっとクリミナルマインドの真似をして引用から始めてみました。
ここでは海外ドラマの『クリミナル・マインド』をシーズン1から15まで毎年追いかけて視聴してきた感動と感想を載せています。
具体的な物語やキャラクターのネタバレはありません。
2024年6月
今更ですがリニューアルしてタイトルにエボリューションが加わった新シーズンが放送開始されていることに気づきました。
私たちの住む世界はなんて美しいんだろう
クリミナル・マインドのファイナルシーズンであるシーズン15の最終話(#10)を見ていた時に感じた事です。
クリミナル・マインドを見た事がある人なら「何言ってるんだ?」と思うかもしれません。
でも同時にクリミナル・マインドを5シーズン以上見た人なら理解してくれる感覚ではないかと思います。
クリミナルマインドはいつでも死から物語が始まり時が進みますが作品が真剣に取り組み扱っているのはいつだって生です。
事件の内容が重く暗い程、穏やかな日常と人のありがたさを強く感じます。そしてその両方を分かっている登場人物たちだからこそ、悲惨で目も当てられないような事件にも、また捜査の中で自分が辛い目に合う事件が起きても明るく強く輝きを放っています。
長く続くシーズンは生活の一部になる
海外ドラマで8シーズン以上続く作品は大抵半年のサイクルで日本でも配信される事が多い為、人気作と一年の半分は一緒に過ごす事が多いです。
たとえそれがアメリカで既に何シーズンも放送されていて、一気に日本に入って来たとしても40分が24話、それをシーズンの数だけ一緒に過ごすともはや自分の人生の一部がその作品で形成されていてもおかしくありません。
そして長く続いたシーズンが幕引きをする時はその一部が抜け落ちてしまう寂しさがあります。
クリミナル・マインドもファイナルシーズンになるとアメリカでお知らせがあった時、日本でも話題になったので覚悟はしていましたがそれでもずっと落ち着きませんでした。
見終わった次の年はもうそのドラマのメンバーに会えないのは寂しいです。
CSIやキャッスル、BONESが終わった時も何とも言えない寂しさがあって未だにその寂しさは抱えています。
終わる作品があれば始まる作品もあって、終わった分だけ時間を持て余すわけでもなくむしろ毎年見たい作品は増えていって時間が足りないほどですが、欠けた部分は埋まらないんですよね。
時を止める事も戻る事もできないけれど、クリミナルマインドの話の中では忘れていたような昔の事件が後になって掘り起こされたりと時間の流れを感じる回もあります。
けれどそれも長く続いているからこそみられる変化がきちんと入れられていて味わいがあります。
クリミナル・マインドのフィナーレは最高だった
ネタバレはしたくないので詳しい事は書きませんが、実は一つ前のシーズンからすでに次が最後と分かった状態で見ていたのも有り「一体どういう形でこのロングランドラマの終わりを表現するのだろう」「このシーズンから影響はあるのだろうか」と心配しながら見ていたのですが、丁度その手前のシーズンで個人的にはなんで?という展開というか状況がありより不安になっていました。
長く続く人気作も終わりがイマイチ…という作品がいくつか記憶にあって「こんなに素晴らしい作品をなぜこんな風に締めたんだろう」とがっかりした事もあります。
クリミナル・マインドはただでさえ普通の事件よりも常軌を逸したような精神世界や狂気的な犯罪の現場を見せる事があるため、あまりにも重いエピソードの時は続けて何話も見られないなんて時もありました。
いざ最終シーズンを見始めると、最初こそまだ心配が残っていたものの綺麗に最後に向けて意識された構成になっていてそれらも合わせてフィナーレを盛り上げ、最近見た中ではとても素晴らしく、そして何よりクリミナル・マインドらしく終わってくれました。
登場人物たちもメタ的な意味ではなく作品内でのある種の人生の区切りを意識していて、それが見ているこちら側の心境ともリンクしていて最高でした。
この作品を知って、今まで見る事ができて本当に良かったです。
番組の外でも色々とあったけど
クリミナル・マインドはじつは番組の外でもちょっと問題というか、話題になる事がありました。
この作品に限らず話題になる事はありますね。
出演者や製作者の事でゴシップがあったり、というのはアメリカでも多く、人気作や放送が長くなるとどうしてもそういう話はいくつか出てきます。
お話の中で退場したキャラクターの中には外側からの都合によるものもいくつかありました。そして戻って来たのも。
そういった作品外でのドラマが作品自体に影響を及ぼして人気が下がるパターンもありますがクリミナル・マインドはそんな話題も跳ねのけて長く続いてくれました。
長く積み重ねた上に終わりがある
『終わりよければ総て良し』という言葉がありますが私はどちらかと言えば『神は細部に宿る』の方が好きで、反対を意味しているわけではないですが、ちょっとした伏線だったりこれまで積み重ねた先に、その上に終わりがあるという考えです。
物語だって最初と最後を読めば流れは分かるかも知れませんが、どういった経緯でそこに至ったかの機微を知っているのといないのとでは雲泥の差があります。
ファイナルシーズンは最終章を意識させる内容で、その中でもこれまで私たちが見てきた登場人物たちの辿って来た軌跡を踏まえて思い返しやすい場面を作りつつ最後へ向かって駆け抜けていくのはこれでもかと言うほど終わりを感じさせるのに見るのを止める事は出来ませんでした。
そして全てのエピソードを見終わった時の達成感と寂しさと最後まで共にできた喜びを得ました。
全てのエピソードを見てきたからこそ、この最終シーズンが生きているのでもしもエピソードやシーズンを飛び飛びに見ている人がいたら是非1から全部見てほしいです。
この作品でしか味わえない感情と感覚がしっかりとあります。
長く続いた作品はエピソード数が多くて手を出しにくいという人もいますし、1話完結の作品なら気になるエピソードだけでも見てと勧める事もありますが、クリミナル・マインドはぜひ全話みてほしいです。
最後まで彼らの姿を見たら、見てよかったと思えるはずです。
クリミナルマインドを見終えた人におすすめ
- S.W.A.T.
クリマイでモーガン役として長年出演していたシェマー・ムーアが主演をしている人種差別などにも切り込んだアクションありのドラマ - メンタリスト(完結済み)
人の心理を巧みに読み取り操るメンタリストがその才能と因縁故に起きた事件を軸に犯罪コンサルタントとして事件解決に協力するドラマ - エレメンタリー(完結済み)
ホームズとワトソンが現代NYを舞台に警察に協力するスタイリッシュドラマ - クワンティコ FBIアカデミーの真実(完結済み)
BAU(行動分析課)の本拠地があるクワンティコを舞台にFBIアカデミーに入った新米の生活と周りを取り巻く陰謀を描くドラマ
出演
マシュー・グレイ・ギュブラー
カーステン・ヴァングスネス
A・J・クック
ジョー・マンテーニャ
トーマス・ギブソン
シェマー・ムーア
パジェット・ブリュースター
制作
CBS
2005-2020年放送、全323話
IMDBでのクリミナル・マインドのデータ
クリミナルマインド:エボリューション
シリーズとして完結したと思っていた(というか実際してた)クリミナルマインド、15シーズンでのグランドフィナーレ(アメリカでは最終話が2020年2月に放送)を終えたのですがその後制作がCBSからParamount+に変更となり2022年11月から『クリミナルマインド:エボリューション シーズン16(原題“Criminal Minds : Evolution”)』として放送が開始しました。
位置づけもスピンオフやパラレルではなく正当な続編であり、メインキャストは全員ではないものの続投している人がいてお話もシーズン15から3年たった状態での現代としてすべて引き継がれています。
そのため続けて出演しているキャラクター、出演していないキャラクターの話題にも齟齬がないよう補助的に触れられています。
エボリューションとして始まったシーズン16を見終わった私の感想はこちら↓
私の視聴方法と配信サイト
私はスカパー!と後半はhuluで見ました
2021年の視聴履歴 ・2022年の視聴履歴・2023年の視聴履歴
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