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映画『メン・イン・ブラック:インターナショナル』の感想

映画の感想
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人気シリーズ『メン・イン・ブラック』シリーズのスピンオフで2019年に公開された『メン・イン・ブラック:インターナショナル(原題:Men in Black: International)』の感想です。ネタバレを含みます。
主演はアベンジャーズシリーズでマイティソー役を演じるクリス・ヘムズワースとアベンジャーシリーズでヴァルキリー役を演じるテッサ・トンプソンです。

まずはMIB:インターナショナルを見終わった感想から

面白かったです!公開前にPVを見た時はあまりピンとこなくて期待が持てず忘れていました。その為レンタル等もしていなくてスカパーで放送されていたので録画してようやく見たのですが、面白いのになんで話題にならなかったんだろう?と思いました。

おなじみの近未来的でカッコいい支局、光線銃などのガジェットを駆使したアクション、エイリアン達との共存や敵対はどれも相変わらずだったし新しいメンバーならではのやりとりやテイスト、楽しめる謎を含んだストーリーライン、個性的なキャラクター達と、どれも個人的にはとても良かったです。

思ったほど人気が出なかった理由

個人的にこうかな?と思っているだけなのでそもそも何が当たるか等は私には分からないのですが、ここが違えばもっと人気が出たかもと思った部分を挙げてみます。
まず一つ目。

オリジナルが愛されている

メンインブラックと言えば好きな人ならタイトルを聞いてまず思い浮かべるのはトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスの二人でしょう。15年で3作、ありそうでなかった設定とお話を彩る二人のコミカルなやりとりは今でも楽しく見る事が出来る作品です。最近のゲームやCG慣れしている世代が見たらもしかしたら若干古さを感じるかもしれませんが、娯楽映画として楽しむ分には全く問題がないです。

その二人の物語の後なのでどうしても期待が大きくなってしまったのはあるかと思います。が、あくまで新しい時代の別のエージェントのお話、つまりはナンバリングのある続編ではなくしっかりとしたスピンオフだという事を踏まえて見ればとても楽しいと思いますが『メン・イン・ブラック3』の公開から7年、ずっと作品を追ってきたファンにはメインの二人がいない事が異質に感じられたかもしれません。
見てしまえば受け入れにくいなんていう事はないと思うのですがこのスピンオフでは設定が現代となっているために、二人とは別の時間軸というものではなくレガシーを継いでいる後継者たちという位置づけになるため、元の二人が過去の人というのを感じてしまうファンもいるかもしれません。私は過去作品は数年前に一度楽しく見たという程度なので思い入れがそれほどなかった分楽しめたんだと思います。
なのでシリーズを見た事がある人でもその辺りが受け入れられるならおすすめですし、シリーズを見た事が無い人でも分かる内容になっているのでおすすめです。過去作も見てみるきっかけになるかもしれませんね。ただスピンオフからいきなり入るのは難しいと感じる人も結構いると思うのでその辺りでも集客が難しかったのかもしれないです。私も長年続いている作品とスピンオフのあるシリーズはなんとなく手が出しにくくて、誰もが知る人気作なのにいまだに見ていないシリーズがいくつかあります。

製作段階のごたごた

この辺りは私は知らなくてWikiに載っていた情報なので公開前にどのくらいファンが知っていたかはよく分からないのですが、制作陣での方向性や意見の食い違いで少しもめていたようです。なんとなく公開前にこういう話題を聞くとあまり良い作品が期待できないんじゃないの?と後回しにする人もいるかと思うのでその辺りのネガティブなニュースが広まっていたなら集客が思うようにいかなかった要因の一つかもしれません。

オリジナルとの楽しみ所が違う

色々新しい要素も詰め込まれてお話も作り込まれていますが、そもそものMIBシリーズはコメディ要素がかなり取り入れられていてウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズの二人がそれを何倍にも増加しているので、そこを楽しむポイントにしているファンにとっては笑えるシーンは沢山あるのですがどうしても「違う」と感じてしまうんじゃないかな、と見ていて思いました。
クリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソン、また他のキャラクター達もかなりいい味を出していますがノリや笑わせるポイントがオリジナルとは結構違います。全くの別の楽しみ方を提案しているので、その辺りでも制作で色々意見が分かれたのかもしれないですね。

また、オリジナルでも基盤となる話はあるものの今回のスピンオフはかなり話の展開に重点を置いた流れになっているので、ストーリー気にせず頭を空っぽにして笑えるMIBを求めているとやっぱり違ったなと感じてしまうかと思います。このキャラクターは何故こうしていて、それがどこにつながって…何がどうなるんだろう?あの時のあれはもしかして?なんて推理しながら見るのが好きな人にはとても楽しめる内容になっています。
スピンオフと言われてもどうしても比べてしまいます。同じ世界観や場所、設定の別の人達という風に分けて考えられるならすんなり入り込めると思います。私は程よく忘れていたので特に比較もなく楽しめました。

PVがいまいち

これは個人的に思った事ですが、前にPV見た時にピンと来なかった、と上で述べたので改めてどんなのだっけ?と動画を見てきたところ、やっぱりそれでは楽しさが伝わっていなかったからそれでか、と納得しました。
なんというか「MIBのスピンオフだよ」と言いつつどこかオリジナルのノリを押し出そうとしすぎている感じがあってそのために本来のこの作品の魅力が出せていなかったのではないかな、と感じました。あくまで私が感じただけなので好みの問題だとは思いますが…この本編のわくわくをもう少し感じ取れる形のPVだったら私の好きなタイプの作品だ、と期待が高まっていたと思います。

配慮の分、無難に

その辺りでも衝突があったようなので様々な問題に配慮して作られたのだろうと思うのですが、もしかしたらその分どうしても無難になってしまった感じはあるのかもしれません。オリジナルのノリができなかったのは時代に合わせているのもあるだろうし、今作が奇抜な度肝を抜く作品かと言われると答えはNOです。それだけ見やすいのでやはりオススメな事には変わりないです。
じゃあこれもシリーズ化して続きが見たいかと聞かれるとこれはこれでいいかな、と感じます。お話が綺麗にまとまっているのもあって、続編が出たらもちろん見たいですが、続きが熱望される要素は少ないかなと感じました。

最近は時代に合わせて配慮する映画作品が出て来ていて、それは問題ないのですが配慮しすぎて無難になったりリメイクが迷作になってしまってがっかりするという事もあるので、その辺りは何かしら映画業界で上手く時代の変化に合わせつつ保てる所は保つバランスが落ち着いて行く方法があると良いなと思います。

個人的に良かったポイント

主演の二人はオリジナルの二人とは関係性も立場も違っていてMIBで働く全く別の人達として楽しみやすかったです。クリス・エムズワースの軽いのか重いのか分かりにくいようでいて分かりやすい演技がキャラクターにとてもあっていたし、テッサ・トンプソンは現場で働くMIBとしてどう立ち回るんだろうとある意味心配していたのですが、こちらもさじ加減が絶妙で性別だとか色々細かい事というか最近の繊細な問題を意識しすぎず見られるキャラクターでした。
女性も活躍、みたいな風潮になってから映画に出てくるバトルにバリバリ参加する女性キャラクターは、ちょっと女性っぽさを削ぎ落してムキムキの強いタイプだったり性別が女性になっただけで性格や言動が男性というある意味新しい「ステレオタイプの強い女性キャラクター」が出来始めていて、そのタイプかもと思っていたのですがそんな事もなく等身大の人種や性別がどうの、というのをいい意味で感じさせない存在となっていて個人的にとても見やすかったです。

とある作品で女性を主軸とした続編が出来た時に、発想や言動が男性的な女性という形のものがあったのですが、作品自体は楽しめましたが女性的な部分を削ぎ落しているだけという感覚があって一人くらいは女性的な人がいても良かったんだけどな、と少し残念に思った事があります。配慮した結果マジョリティーの男性らしさ、女性らしさを押し出せない、というのはちょっと違うんじゃないかなと感じるので今後は本当の意味で多様性を重んじた、何かを排除する形ではなく色んな形がナチュラルに取り込まれている、もしくはそこにフォーカスを当てすぎない作品が増えたら個人的には嬉しいなと感じます。
今作はその辺りはバランスが取れているというか、最近はどうしても過敏になりがちですが本当にいい意味で気にならなかったので気楽に楽しめたのも良いポイントです。

個性的な脇役たちも多くて、愛くるしいというとちょっと表現としてはしっくりこない、なんとも憎めないキャラクターが多く、またそのキャラクターたちの存在や言動がお話に意外性をもたらしたりしてとても活躍していました。MIBって主演の二人はもちろんなんですけど、それを支えてる組織があるというのが根っこにあるので悪役も含めてそれを感じられる良いキャラクター達ばかりでした。

MIBといえばおなじみの、対エイリアン(一部は対人間)用のガジェットが今回もおしゃれでした。シリーズでかかせないニューラライザーはもちろん、思いがけない場所に配置されている武器、移動用のすごい乗り物、エイリアン御用達ドリンクやクラブなどなど、どれか一つに注目してもわくわくできます。
どれも現代に違和感なく紛れ込んでいるのは最近どの作品もクオリティが上がってきていますがMIBももちろんおしゃれに格好良く派手に見せていてさすがです。MIBデスク担当やスーツ制作、ガジェット開発、色々な事が行われている支局を見て回るだけでも楽しそうだと見えない部分にまで想像を広げて楽しめます。自分が勤務するとしたらどの部門がいいかなとか寝る前に考えるのが好きなのでそういう部分もちらほら見えるのが良かったです。

お話の雰囲気も個人的に好きなタイプのものだったのでとても良かったです。なぜエージェントになったか、エージェントでいる間どうなのか、他の人達との関わり方や関係、キャラクターごとにそれぞれの物語があってそれが重なって新しい発見や進展があったりする展開はとても好きです。それでいて難しすぎなかったのも個人的にはありがたいポイントでした。どのキャラクターのどの部分を見せるかの取捨選択がとても上手かったんじゃないかと思います。
笑いの方向性や内容は全く別ですが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が好きな人は楽しめるんじゃないかと思います。

「週末友達とそんなに考えない難しくない映画を何か食べながら楽しく見たい」そんな時にMIBインターナショナル、そしてそのまま映画三昧するならオリジナル3作品も。まとめておすすめです。もっと見られて愛されて良い作品だと思います。

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