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初めての電子書籍化(自炊)作業は家庭用複合機でした。

書籍自炊の記録
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電子書籍化の第一歩、まずは裁断

そんなわけでこれ以上後回しにしたら一生終わらない気がして焦った事からようやく始める事にした書籍(漫画雑誌)のデジタルデータ化。これまでの経緯は「電子書籍化のきっかけと自炊を始めるまで」の記事にあります。

まず最初にする事と言えば「書籍の裁断」です。最近はとても高性能な”裁断しないで電子書籍化できるスキャナー”も販売されていますが、私の場合は「本当は処分したくなかったけど処分するならせめて何かしら形に残したい」という処分前提のスキャンなので数年前から用意していたロータリーカッターと滑り止め付きアルミ製定規とカッティングマットを用意。
最初に裁断とスキャンしたのはA5サイズの漫画雑誌でした。(雑誌は処分済みで写真ないです、あと最初は軍手もしていたはず)

はじめての裁断道具

裁断に最初に使用した道具
ロータリーカッター、カッター、カッティングマット、滑り止め付きアルミ製定規

ロータリーカッターは刃の厚み以上を切る事が出来ないので、まずは雑誌を1cm未満の厚みになる様に普通のカッターで分割しました。あまり厚くしすぎるとカットも大変だしずれて紙ごみが出やすくなるのである程度細かく分断した方が楽でした。
分割は簡単で、雑誌の厚みに合わせて分割する数を決めたらそれに合わせて適当なページをしっかり開き、そこにカッターを当てて切ります。紙を切るというよりは背表紙で固まっているノリを切っていく感じです。

それから雑誌の背表紙側、ノドと呼ばれているらしい部分、雑誌をまとめているノリがついている所を、大体ノリがつかない程度の幅(5mmほど)に定規のセンチが表示されているのとは反対側を当ててそこに安全装置を外した状態のロータリーカッターの刃を当てます。そして一方向に何度もスライドさせていくと、あっという間に背表紙の部分が切れます。

私は刃物が苦手なので最初はそれはもうびびりながらの作業でした。慣れてくると細心の注意は払いつつある程度の思いきりが大事と分かってきます。初めてにしては紙ごみもあまり出ずに綺麗にカットできていた記憶があります。

いよいよスキャン

裁断した雑誌を片手に階段を降りて向かった先はもちろん、家庭用複合機(EpsonのA3ノビ対応エコタンク)。パソコンにインストールしたEpsonScan2というソフトを使用してスキャンに挑戦。
雑誌を丸ごと持って行く前に何度か表紙だけをスキャンして画像の出来具合を見たり、ネットで最適な画像解像度(dpi)などの設定を確認していましたが最初は結局よくわからないまま、とりあえず400dpiでこれと言って他に設定はせず、複合機上部にあるADF(オートドキュメントフィーダー)からまずは表紙と最初にあるカラー広告などをスキャン。

ADFでも我が家にある複合機では自動でサイズを判別する機能はなかったみたいで自分でA5サイズの数値を設定したと思います。
困った事もありつつ、日を跨ぎながらこの複合機で3冊の漫画雑誌(2冊は厚みが1.5cm程の薄いカバー付きの雑誌、1冊は厚みは同じくらいで厚紙カバーの雑誌)の電子書籍化に成功しました。

困った事と、ドキュメントスキャナー購入

良く調べずにA3ノビ対応、なんだかエコ(エコタンクだから)、FAX機能ありというだけでこれまで業務用でも使用していたメーカーであるEpsonの複合機ですが、業務用と家庭用では少々違いがありました。それはスキャン速度。業務用の大きいのと比べるとまあまあ遅いです。
あと、ドキュメントスキャナーと違ってADFでも片面ずつのスキャンになるので、表面スキャン→内部で読み取り用紙反転→裏面スキャンという動作が起きるのでそれもあって遅く感じます。

この複合機で10か月自炊と考えていたのにも関わらずスキャン速度はあまり頭になかったです。複合的に色々出来るため、スキャンに特化しているわけではないんですよね。でも性能は良いです。
ADFで細かくサイズを設定してのスキャンで困ったのがカバーなどの長い(長尺というもの)紙や、折り込みチラシ、ミニポスターなどが設定したサイズと違うために別で保存しないといけないという状態でその時はフラットヘッド(スキャナの蓋を開けて平らなガラス面にスキャンしたい紙を置く一般的なスキャナー部分)を使用したりと工夫しつつ、間違いがないように1話分ずつくらいで区切ってスキャンをしては確認していました。

特にカラーとモノクロが混ざっている時はモノクロスキャン、カラースキャン、モノクロスキャンと切り替えるためにファイル保存をしないといけなかった(と思ってた)ので少し手間がかかりました。これは私がpdf保存を選んでいたからなのでjpg保存など画像ファイルで1枚ずつ保存すれば問題にならないと思います。

さらに困ったのは4冊目の時から起きた問題。1000ページの特別増刊号という少女漫画雑誌をスキャンしようとしていた時で、漫画雑誌のカバー付きは比較的紙の質が良いものもあるのですが、薄くてページ数の多い雑誌は紙質も少し落ちて表面がざらざらしています。そのためADFに余裕を持って10枚とかでセットしても紙づまりが頻繁におきてしまいました。
ADFのローラー掃除をしたかったのですが、開け方がイマイチ分からず(説明書に書かれているボタンを引っ張っても何故か開かない)、他の普通のコピー用紙や紙質がしっかりとしたものは問題なく読み込んでくれるので中が汚れているからというわけでもなさそうでした。
それでもコピー結果の紙が斜めになったり破れたりという事は起きなかったのでやっぱり普通に使用するには良い複合機です。

とは言えこのペースで家族が外にいる時間を見計らってのスキャンは空いている日で1冊が限界。これではいつまでも終わらないと思い、ようやくドキュメントスキャナーを買う事にしました。ただまだドキュメントスキャナーに対して懐疑的だったので、それなりに人気もありつつ比較的安いScansnap1300というスキャナーを購入しました。

そして別記事になりますがこの頃からすでに謎のこだわりはありました。

これ以降はメインとしてドキュメントスキャナーで雑誌本編の電子書籍化をしています。
雑誌の自炊には速度や扱いやすさからもドキュメントスキャナーがおすすめですが、私は自分の保存スタイルから現在も複合機のスキャナーを併用しています。それについては8.自炊(電子書籍化)における私のこだわり1にて。
書籍自炊の記録
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