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電子書籍化のきっかけと自炊を始めるまで

本の自炊ブログ 書籍自炊の記録
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始まりは断捨離

自分の持っている本をスキャンしてパソコンにデジタルデータとして保存する、いわゆる自炊については何年も前から知っていました。興味もあったけど費用もかかるしそこまで何かをしたいという気持ちにならないまま知識としてだけ知っていて詳しく調べたりはしませんでした。

私の家は住んでいる人数の割にかなり広くて収納も多いせいか、以前は全員仕事や学校があったり高齢介護者もいたりと忙しかった環境のせいか、ゴミはこまめに捨てて掃除もそれなりにしていましたが頂き物や買った物を捨てるという行為に対しての意識が薄くどちらかといえば抵抗もあった状態。貰ったお歳暮の箱や缶、代々あったような古箪笥、ビデオテープ、壊れた家電、仕事の材料、学生時代の教科書。
自宅で自営業をしている家族もいる為仕事道具やその勉強材料、ご近所さんや友人、仕事の相手からの頂き物なども沢山あってどれも処分する事自体が頭になくて、物が多いけど家の広さに助けられながら訪れる人に見える範囲の掃除はこまめにしていたのでパッと見整っている家という感じでした。
けれど住んでいる人数も減って来て、物はそんなに増えないけど減らない状態での掃除がだんだん面倒になってきて、そこでようやく要らないものを処分していこうと動き出しました。

数年前から少しずつ部屋の掃除や片付けを始め、家の古いタンスを片付けて服を処分したりしていくなかで部屋がすっきりとしてきて、スペースができるし掃除も楽になるというのが嬉しくて最初は乗り気でなかった家族も今年(2021年)本格的に断捨離に乗り出しました。そして偶然にもようやく自炊を始める事が出来ました。

本の自炊を決意、けれど思いがけない壁が

自室の掃除や、ずっとしていなかった整理整頓の片付けを数年前から再開してそのたびに思っていたのは「部屋の中の紙類がなくなったらものすごくすっきりした部屋になるんだろうな」と言う事。といってもコレクター気質もある私はそれらを処分するという気にはずっとならなかったです。
でも自炊というデータとして保存する方法を知ってからは漫画雑誌だけでも自炊で電子書籍化してしまえばその分違う物を収納できるのではと考えてようやく調べ始めました。

用意するものはカッターとスキャナーとパソコン。それがあればできると分かって喜びました。パソコンもカッターもあるし、家には家族が仕事に使用している業務用の複合機がある。一応それでも便利だとネットの記事にあった「ロータリーカッター」と、カッター用のアルミ製の定規(これも後から知ったけど家族が持つ定規の一つは背側が鉄製で刃物にも対応したものがあった、けど滑り止めはないので買ってよかった)をネットで購入(調べたら購入したのは2014年、だいぶ前でした)。

カッティングマットは以前別の趣味で購入したものと家族が仕事に使用しているものといくつかサイズ違いがあったので買う必要がありませんでした。準備万端!と思ったら思いがけない壁が立ちはだかっていました。
壁というのは…羞恥心。(と、一部家族との不和)

実は私、いわゆる腐女子というもので、男性同士の恋愛を描いた漫画が大好きで買いまくって読み漁っていた時期がそれなりにあったので自室にある雑誌もかなりが「BL雑誌」だったのです。それを家族の仕事用複合機を使用してスキャンするとなると、1階の廊下にそのBL雑誌を持ち降りてスキャンしないといけない…それがもう恥ずかしくてできなかったのです。基本的にオープンでみんな漫画のジャンルに寛容なため家族全員が私のこの趣味は知っているので今更といえばそうなのですが、私、友達にも明かしていなくて人が来るときには全部クローゼットに隠していたり家族もあまり良い思いをしていないと思い込んでいた(後から分かったというか、家族の性格を考えたら分かる事だったけど趣味にとても寛容なのに私がたった1回得た家族の反応からBL好きを嫌がられてると勘違いしてた、BLのジャンルに興味ないというだけだったみたい)のもあって、話題にも出したくないしとにかく関連する全てを知られたくなかったのでそれに合わせて少女漫画も少年漫画もどの雑誌も持って降りてスキャンするというのができなかったです。そして恥ずかしさで処分する事も出来ず(これは言い訳)、他の雑誌と比べて溜まっていくばかり。もしうっかり雑誌の一枚でも残していて家族が発見したら?と考えるともうとにかく想像だけで恥ずかしさに悶える状態でした。なんだか変な所で恥ずかしがりなのは自分でも謎です。


一部家族とちょっとした不和があり同じ空間に居るとイライラしてしまうのでなるべく遭遇しないようにしていたのもあって、長時間廊下の複合機とパソコンと行き来しながらその間雑誌をスキャナーに放置している状態で作業をするというのがどうにも無理で、結局その時は諦めてしまいました。

 

諦めて数年経った2019年、家族の仕事用複合機がリース期間が2020年に終わるのをきっかけに二度目の自炊チャンスが訪れました。家族はFAX機能があってA3のプリントとコピーができればそれでよかったので業務用か家庭用かはこだわっていなかったのと、仕事での使用頻度も減ってきたため節約も兼ねて業務用のリース契約を終わらせて家庭用の複合機に買い替えようということになりました。昔はA3対応の複合機がほとんどなかったためのリースだったようです。

1年使えばこれまでのリース代と比べておつりがくる価格の複合機がA3ノビ対応で販売していたので、そこで思いついたのが”今これを購入して私の部屋に一度置いて、業務用複合機のリースが終わったら置き換える、その間自炊作業をする”というものでした。

かなり早い段階から探していたのもあって、リースが切れるまでの10か月あれば自炊もかなりできるだろうと期待して家族と相談して複合機を購入。
ついに!と意気込んでしまいこんでいたロータリーカッターと定規(マットは家族が仕事に使用してました)を取り出し到着を待ちました…が、届いてみたらさすがはA3ノビ対応の複合機…とっても重い。重すぎて2階の自室に持って行くのはかなり難しいと判断。持って上がっても10か月後には持って降りないといけないし、家族が慣れる事を考えたらリース期間前から使用した方がいい…というのもあって持ち上がるのは断念。

廊下にある業務用複合機と比べたら小さいので、家族の部屋に置く事に。家族の部屋なら多少は人に見られずにできるのですが、その部屋もある意味全員出入りできる部屋なので、まだ断捨離に本格的に動き出していなかったのでやっぱりそこでまた諦めてしまいました。

ようやく電子書籍化を実行に移せた2021年、そのきっかけ

上に書いたように自炊自体も数年前から考えていた事です。というのも、我が家は家族全員漫画が大好きで、今でこそほとんど買っていないですが文庫もコミックも小説も漫画雑誌もかなりの量を買っていました。使っていない部屋の一室、自室のクローゼット、他の部屋の押し入れ、縁側横の本棚…あちこちに漫画や雑誌がある状態です。

家族は自分だけが読んでいた漫画雑誌は定期的に処分していたようで私もファッション誌や音楽雑誌はほとんど処分していました。忘れていましたが残っていないので私が学生の頃に買った漫画雑誌はそれなりに処分したみたいです。学生時代と社会人になる頃に大掃除したのでその頃にやった記憶があります。
残っていた漫画雑誌の一部と、他にも興味があって集めていたダンスの雑誌やアニメ雑誌、声優雑誌などはそのままとっておきたかったのですが、それらを保管していた部屋は家族が管理している古い部屋で保存状態もかなり悪かったために今年確認した時にはぼろぼろになっていて泣く泣く処分する結果になりました。

けれどこの処分することになったのをきっかけに、部屋にある他の雑誌も古くなってスキャンもできなくなってしまう前にデータにして残したいという気持ちが強くなりました。
そうしてやっと、後回しにしちゃいけないという焦りから自炊について改めて書籍のデジタルデータ化を実行に移すため調べて始める事にしました。

 

書籍自炊の記録
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