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焦りとHDDケース購入と裁断問題

書籍自炊の記録
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焦りから手段と目的が逆転

自炊作業には慣れてきたし作業自体は楽しいのに、スキャンしないといけない雑誌の推定量が多すぎて目的がデータを保存していく事からどれだけノルマをこなして捌けるかになっていたりと手段と目的が逆転しかけていた頃、当然ですがそうなると作業も楽しさが減ってしまう上に元々器用ではないのでつまらないミスも増えました。さらに問題も出て来て、作業も止まりがちに。
もう問題を解決するために問題を探しているのに近い状態でもありました。探さなくても色々出て来てはいたのですが…。とにかく向上心をもって一つずつ乗り越えていこうとそれに執着していました。
思い立ったら裁断だけどんどんしてみたり、スキャンをああでもないこうでもないとやり直したり。目標の1週間15冊データ化のノルマクリアのために厚手の雑誌(300ページ150枚)じゃなく薄いカバー付き雑誌(100ページ50枚)を優先したり。
早いペースで1年あれば終わるのではというのが1年以内に終わらせなければ、という強迫観念にすり替わっていた気がします。そんなに気にしなくてもそもそも7月は中旬から始めて46冊と、そんなに気にしなくても悪くないペースだったんです。なのに無駄に焦っていました。
効率よく素早く終わらせるのを目的としている自炊紹介が多かったので、私もスマートに早くしなければと思うようにもなっていました。何のための自炊かという考えが違うのにネットのかっこいいシンプルライフと自炊をしている人達に憧れてしまったというか。

本当は物を減らしてスッキリシンプルライフじゃなくて、大切な雑誌を処分しないといけないからせめてデータに残したいし掃除と整理整頓も楽になったらいいな、が私の根本なのに。でもミニマルでスマートなシンプルライフ憧れますよね。

憧れよりも大きいのは実際に手元にあるのに失ってしまうかもという焦りです。
思えば自炊活動を始めた大きなきっかけも別の部屋にあった雑誌が全処分という状態だったからこれ以上だめになる前に!と奮い立ったことからです。さらには慣れてきたスキャン、最初は部屋に積んでいたそこそこ古めの雑誌からスキャンを開始したのですが、埃が多少ついていたり少しだけ日に焼けているものもあったけど中身は割と綺麗だったんです。それで少しスペースが出来た事でクローゼットの中にしまっていた雑誌も出してスキャンを始めたらシミが出来ているのがあったんですよね。そのクローゼットは服は入っていなくて雑誌と漫画、小物やCDとかばかりで布類だとかの湿気を集めやすいものはなかったので「日焼けもしないし埃も被らないしものすごく綺麗だろう」と思っていたんです。

日焼けもしてたし埃も細かい塵のようなのがうっすら積もっていたし、一部の雑誌は中身にシミが出来ている状態。カビ?虫?他のも全滅なの?精神的な物か触れていると痒い気がしてきました。これでめちゃくちゃ焦りにブーストがかかりました。
1998年の雑誌にはシミがないのに2001年の雑誌にはシミがあったりしたのは謎です。同じ出版社の出している同じタイトルの雑誌でパッと見も同じような紙質です。クローゼットのどのあたりに保管していたかなどで変わったのでしょうか。とにかくこれもあって一日も早くスキャンを終わらせないとという考えになっていました。

気分転換はしたけれど

そこで何かしなければと思いながらも思うように進んでいない(気がする)日々に煮詰まって、気分転換を兼ねて新しい物を導入する事にしたのが少し検討していたHDDケース。
これを気に他のバックアップデータもいくつかの外付けに散らばっているのを一つのケースでまとめて中身を整頓してと少し他の作業を挟むことで頭を切り替えてリフレッシュしつつ、良いアイディアも浮かぶかもという目論見でした。一端雑誌のシミからも逃避できます。

HDDケース

HDDケース
中に4つの内臓HDDをセットできるタイプ

元々何かに熱中する事がほとんどないのに熱中するとそればかりに気が集中しやすい性格なのもあって、クールダウンする作戦としては成功でした。初めての内臓HDDをケースに取り付ける作業、インストールして認識させる作業、データのバックアップとフォルダやファイルの整理整頓…スキャンは違った工程や確認の作業で焦りはだいぶ落ち着きました。
そうして本来の目的を取り戻し始めたのですが、裁断の問題は未解決でした。

上手く切れなくなってしまったロータリーカッター

雑誌をカッターで分割してロータリーカッターで背表紙のノリがついている部分を切り離す作業がなぜかこの辺りで上手くいかなくなりました。スパッと綺麗に切れていたのに、きちんと全部切れなかったり、同じ所を刃を行き来させているはずなのに幾重にも切れてページの端がフリンジレースのようになっていたり。それをさらに整えるためにさらにページの幅が狭くなったり、歪に歪んだページができたりと焦りもあってヤケな作業が残った物もありました。

ある時あまりにもぐにゃりと歪んだページをスキャンした時、スキャナーが補ってくれるので問題はないしその部分はコミックで持っているので大丈夫といえば大丈夫なのですが、これじゃだめだと強く思うようになりました。ネットを参考にロータリーカッターの持ち方を変えてみたり、柄の角度を変えてみたりと工夫しました。
刃の掃除もしました。どこも欠けていないしただずれるだけなので刃ではなく刃を支える部分の問題なのか、いつの間にか自分が変な切り方の癖がついてしまったのか。わからないまま無駄に力ばかり入れる日々でだんだん手も疲れてきました。

そこでなんとか他の方法はないかと探して出たのが裁断機。裁断機があれば一度に分厚い雑誌も切れる!女性でも使いやすい!刃の交換もできる!と色々あって、夢中で検索してレビューや商品ページを見ていました。
4万くらいだけどまあまあ持ち運びと保管がしやすい物、3万くらいで安全だけど厚みはそんなにない物、安くて定規についていて縦にスライドさせるだけで切れる物、とても安いけどハチャメチャに重量がある物。
これらをそれぞれ絞って家族に相談しました。2日位調べまくって家族にも相談して悩みまくったのですが、高いのも重いのもちょっと。片手で持ち運べる中間のが良いかも、と思ったけど切れる厚みがロータリーカッターより少ない…定規についているものはもっと薄い枚数しか切れない。安いのは重い…。
悩みに悩んでネットで自炊している人達のブログやサイトを見まくって私がたどり着いたのは……

カッター1本あればいい!!

裁断機なんて場所もとる処分も困るものいらない!ロータリーカッターなんて丸い刃も買う必要ない!カッターが早い!真っ直ぐ切れる!
と何かに目覚めました。実際に試してみたら、最近のロータリーカッターで困っていたひらひらも出ず、紙ごみが増えたために大きなカッティングマットも必要なくて元の小さいので大丈夫、何よりカッター一本だけでなんともシンプル。

アルミ製定規を当てたら後は刃を真っ直ぐ当てて下ろすのを機械的に繰り返すだけで綺麗に切り落とせました。1センチの厚みも余裕です。力も手や手首はしっかり固定する感じで二の腕からの力で引くようにすればそんなに要らない気がする。
使用するカッターも部屋にあった小さいものではなく別の部屋にあった少し大き目で持ちやすい物にして刃も付け替えました。
それで問題はひとまず解決しました。と思っていました。
ちなみにこれ以降も用途をわけてロータリーカッターも普通のカッターも使用しています。

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