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本の自炊(電子書籍化)における私のこだわり1

書籍自炊の記録
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見つからなかった情報

ネットで小説や雑誌、漫画の自炊(電子書籍化)をしている人のサイトや動画をたくさん確認していたのですが、同じように処分するならデータで保存をという目的の元に細かく説明や紹介をしている記事もそれなりに読み漁りました。とても参考になったのですが、リサーチ不足か見当たらなかった情報もありました。
多分需要がないというか、気にしない人の方が圧倒的に多いからだと思うのですができるだけ目で見た情報に近い状態で書籍というデータの記録としてだけでなく記憶としても残す保存が私の理想です。自分しか見ないので完全に自己満足です。

そこで私がまだ色々調べたり試しながら実践している方法や後から出てきたこだわりなどを振り返りつつまとめていきます。
私もまだまだ研究途中なのでもっといい方法があるなど情報や知識がありましたらお知らせいただけると嬉しいです。

表紙カバーは切り取る?そのまま?

自炊を始める頃に一番最初に気になったのが、動画やネットで見かけた裁断とスキャンの工程でコミックをスキャンしている物を中心にチェックしていました。
何を使用しているか、どんなふうに行っているか…モーニングルーティーン動画や製品ができるまでの作業を追っていく動画などが好きな私は人それぞれ細かな違いがあったりするのを見るのももちろん好きで、どれも面白かったです。

スキャンの速さとどれだけ綺麗な状態かという内容は多くてそのおかげでその方面には不安もなく助かったのですが少し気になったのがコミックを裁断している人の多くは帯があれば外して捨てて、カバーを外して中身のコミックを分割してからカッターや裁断機などでカット、表紙もカバーの「袖」と「背表紙」の部分をカットして表と裏の表紙だけを本編と同じサイズにカットしてスキャン、もしくは最初からカバーごとノドの部分をカットして落とし、袖も中のページ幅に合わせて切るなど。
というのも揃えてしまった方がサイズの違いを検知しない機種や、その都度スキャンする用紙をセットし直す手間も省けるので合理的で効率が良いです。なので普通はこれで十分なんですよね。

もちろん全員というわけではなく長尺モードでカバーそのままスキャン、帯もスキャンという人もいました。それで私も最初は問題なくカバーを長尺モードでスキャンしていたのですが、少し困った事が出てきました。

長尺カバーや内カバー

 

カバー無しの雑誌やカバー付き書籍の内カバー(見返しの厚紙)は?

漫画雑誌は基本的にカバーはありません。コミックや大判サイズの雑誌(アンソロジーなど)はカバーがついていますが、カバーを取り付けている中の厚紙にも単色でプリントされていることがほとんどです。大体はカバーと同じ絵柄か、タイトルのロゴだけが単色でプリントされている物が多いですが、コミックなどによってはカバーを外すとおまけ漫画があったりしますよね。
そういう部分と週刊少年ジャンプなどの表紙などはそのまま本誌と一体型でノリ付けされています。全面に綺麗に施されたプリントと背表紙…それが欠けてしまうのです。

処分するのに何を言ってるんだとは自分でも思うのですが、とにかくもとに近い状態も記録しておきたいんです。何か方法はないかと考え最初に思いついたのがスマホのカメラアプリを使用して写真を撮る方法。簡単だしすぐパソコンにも取り込めます。
いくつか書籍を写真で撮るためのアプリがあって、スマホを向けて写真を撮る際に書籍(写真など)の四隅を選択するとそれに合わせて歪みや照り返しを補正して保存してくれる優れものです。

それで何枚か写真を撮ってみたのですが、パソコンで開いて確認するとちょっと歪んでいたりする部分がありました。文字が多いタイプの書籍には向いていると思いますが、イラストだと少し認識が難しい物もあるんだと思います。
あと雑誌の表紙の紙質?によっては周りの色を反射してしまう場合がありました。いくつか試してもいまいちしっくりこなくて一応画像を保存して様子をみました。
次に考えたのは歪み補正をせずにスマホで真っ直ぐ撮影して画像編集ソフトで編集する方法。これも撮影する際の部屋の明るさや角度でなかなか思うように綺麗に撮る事ができませんでした。スマホと本の角度を固定できる何かを作ればやりやすいかもしれないですが、傾きを直すのもどの画像編集ソフトがいいのか分からず色々試していたのですが少し面倒でした。

内カバー はがしやすくまっすぐでスキャンしやすい反面ノリや紙の残りでひっかかりやすいし汚れや傷の原因にも

内カバーに関しては長尺でもないし、単色が多いのでカットの手間を考えるとドキュメントスキャナーでの読み込みが速くて便利ではあるのですが、なにしろノリがついている部分からはぎ取るため中央に残ったノリで引っ掛かってスキャン部分の汚れや傷の原因になったり、Scansnap1300ではその部分が引っ掛かってしまってぐにゃぐにゃと伸びた画像が出来上がってしまったりしていました。Epsonのスキャナーでは重送検知を一時的にオフにすることで中央の厚みをすっと通してくれるのですがそれでも汚れはつくし絶対引っ掛からないわけでもないです。

フラットヘッドでノリの部分はガラス面に触れる事なく安全にスキャンできますし、表、背、裏とくっついているために影になる部分が大きいのですがそれらを上から押さえる事で軽減できます。

結局はスキャナーが強い

編集するにしても傾きを均等に、表紙だけじゃなく背表紙も安定して写真を撮るというのはなかなか難しいし量も多いので他に手は何かないか…平らにスキャンできるものは…平らにスキャン?つまりスキャナー?当たり前なのに盲点かのように忘れていました。
まだ書籍を家族の部屋まで持って行ってスキャンする事に抵抗がある複合機でスキャン時代だったのもあってスキャンを試みている複合機の事を忘れていました。

複合機はADF(奥まったスキャナーの間を紙が曲がって通っていくタイプ)だけでなくなんとフラットヘッド(平らな面にスキャンしたい部分を当ててカバーするタイプ)もついている!これも当たり前だけど!ADFはなくてもフラットヘッドは複合機には必ずといっていいほどついています。
これを使えばいいんだ…なんだかやたら遠回りしてしまいましたがさっそく持ち降りた雑誌の表紙(表と裏)、背表紙を当ててカバーはあけたままスキャン。…ああ、なんて綺麗。もちろん傾きもありません。

我が家の複合機は長尺対応ではないのでADFにカバーを入れると途中で紙詰まりエラーとして止まってしまいます。このタイプの書籍はドキュメントスキャナーを購入してからスキャンし始めたので最初は問題はなかったです。
そんなわけで私がたどり着いた本体から切り離せない、取り外せない表紙背表紙の保存問題はフラットヘッドスキャナでスキャンして画像編集ソフトでくっつけるという事で解決しました。

カバー(長尺)のスキャンでの問題点と対処

ドキュメントスキャナーは長尺モードにすれば横幅の有るカバーでもするすると読み込んでくれるのでさいしょはそれでよかったのですが、問題は長尺モードはカラーによっては光線(白いスジ)が入りやすいです。つるつるしたカバーを反射してしまうため?かよく分かりませんが、汚れやほこり、紙くずなどを綺麗に取り払っても出る場合があって困りました。
あと一番困ったのが黒い面が圧倒的に多いカバー。これがなんだかあまり綺麗に読み込めなかったです。

最初に使用していたドキュメントスキャナーでは速度を変える事ができない代わりにゆっくり読み込むので気になりつつもそのまま使用。新しいスキャナーではゆっくり読み込むモードにすると黒が多くてもなんとかなったのですが、つるつるカバーで金や銀といった色を使用している部分の色ムラはゆっくり読み込んでも動いて行く紙に光が当たって読み込む都合でどうしてもできてしまうようでした。

これも結局色々試した結果、フラットヘッドだとあまり発生しないと分かって正確な金銀の色味は追及できないですが、カバーは外したままで袖部分を折り込んだ状態で表面、裏面とスキャンして保存する形にしていました。
少ししてからその裏面の袖を画像編集ソフトで表面の両側に取り付ける作業に切り替えました。影響が出ない色味や紙質のカバーはドキュメントスキャナーの長尺モードで読み込む場合もあるのですが、長尺モードは300dpiまでしか設定できないです。
背表紙の横など影響がない部分でカットして2枚にしてスキャンする方法も試しましたが、それはそれで湾曲していたせいで端が影になりやすいので個人的には微妙でした。

それで自炊開始から2か月近く経過したところで長尺カバーはフラットヘッドで袖部分まで広げて右側、左側とスキャンしてソフトで合体させる方法に落ち着きました。裏面を切り取って貼りつけるより手順も少なく真っ直ぐ合わせやすいです。

カバー、カバー無し表紙の保存方法まとめ

今落ち着いている保存方法はフラットヘッドスキャナーでスキャンです。

  • 長尺カバーは右半分、左半分と上から重しを乗せなるべく平らにしてスキャン
  • 内カバー(見返しという厚紙の外側)は本体からそっとむしり取って重しで平らにしてスキャン
  • カバー無し本体一体型は表、背、裏をそれぞれ平らにスキャン

これらを画像編集ソフトで合わせて元の状態に近づけています。細かいやり方や使用している便利なソフトは別ページで紹介予定。

既にドキュメントスキャナーを持っていても複合機はないし要らない、という人は単純にフラットヘッドスキャナーと検索すると安価で薄いスキャナーが見つかるのでそちらを合わせると収納にも困らないと思います。

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