ここでは手持ちの本の電子書籍化、いわゆる自炊についての知りたい事や気になる事を質問回答形式で疑問に答えています。興味はあるけど気になる事もある…という時はこちらをチェックしてみてくださいね。
本の自炊(電子書籍化)ってそもそもどういうこと?
本が電子書籍になるってよくわからない、本の自炊ってなにすることなの?
自分で所有している本をスキャンしてパソコンなどで読み取り、デジタルデータとして保存する事です
スキャナーやスマホなどで撮影したページが一枚の画像データになり、本の全部のページ(全部じゃなくても保存しておきたいと事だけでもOK)をまとめて一つのフォルダなどに入れておくことでパソコンやスマホ、タブレットからオンラインで購入する電子書籍のように読んだりすることができます。
これらの作業を一般的に本の自炊(電子書籍化)といいます。
読み取りやすくするために処分前提の本は本がノリで1冊にまとまっている部分をカッターや裁断機などで切り落とし、ページごとにばらけた状態になった本をスキャナーで画像として読み込んで保存するのが一般的です。
電子書籍化の方法は色々あって自分で選べます。こちらの「本の自炊をする方法いろいろ」にまとめているので合わせて読んでみてください。
本の自炊(電子書籍化)ってお金かかるの?
スキャナーとかパソコン持ってないから色々買わないといけないの?本を処分するのにわざわざお金かけたくない
簡単なものならスマホ一台でOK!
捨ててもいいけどせっかくならデータとして残しておきたいなーという場合はスマホのスキャンアプリを使用していつもの写真を撮る感覚で本をスキャンするのもOK。
とことんページや表紙の保存にこだわりたいとなるとちゃんとしたスキャナーがあった方がいいですが、本の中の数ページだけ後で見返したい(レシピとか)という場合はスマホで撮影するので十分だと思います。アプリによってはフォルダ分けやメモを付ける事も出来るので簡単にストックできますよ。
こちらもどうぞ→教科書・参考書を電子書籍化して効率を上げよう
スキャナーや裁断機を置く場所がない
部屋に道具を置く場所がない、作業の音とか立てたくない
収納できる機材を選びましょう
裁断機もスキャナーもそれなりに大きいです。でも種類によってはスキャン速度、裁断性能などはそのままでコンパクトなスキャナーもたくさんありますし、裁断機も片手で持ち運んだり縦置きできるものもあります。
もしも本棚に納まりきっていないあぶれた電子書籍化する本が大きめの雑誌で10冊以上あるという人は、その本がなくなったら置くスペースは充分に確保できるようになります。
でもアパートだったり机周りのスペースが限られていると思います。裁断機は一時的に置くサイズを確保できればいいですがスキャナーは場所選びが難しくなります。
最近のスキャナーだとWifi対応のものも多いのでパソコンから離れていても電源があればスキャン可能です。さらにスマホから操作する事が可能な機種もあります。
音に関しても裁断は枚数が少なかったりカッターを使用する場合はほとんど音はしません。
スキャナーは通常モードだと古い機種は少し音が気になるかも知れませんがスローやサイレントと言ったモードを選択したり高画質でスキャンすると少し速度が落ちる代わりに静かにスキャンできます。
一度スキャンした後は使用する予定が無い場合は機材のレンタルをして一気に終わらせてしまうのもありです。
本の電子書籍化、女性や子供でもできる?
あまり力がないから力仕事はできないんだけど…一人暮らしでもできる?
できます!使用する道具は事前にしっかり調べましょう
特に年齢が若い場合、また子供や動物がいる家庭の場合は刃物を使用しないスマホや非破壊スキャナーを使用する方法での電子書籍化がおすすめです。スキャンし終わった本の処分も少しずつ束ねてひもで結べば運びやすいです。
未成年の方は道具の購入やカッターなどの使用をした裁断方法を選ぶ場合必ず保護者の方に相談して許可を得て監督の元行ってください。できれば刃物を使用しない非破壊の方法で行ってください。
ネックとなるのは大型裁断機や複合機を使用する場合です。普通のスキャナーを選択すれば問題なく一人で運べます。特に力に自信が無いという人や幼いお子さんの場合はハンドスキャナーなど小型のものを選ぶといいかもしれません。
裁断機は10キロ前後する物が多く、家庭用複合機も中には10キロくらいのものがあります。ものによっては持ち運びにくい形状をしているので、それだと女性一人で持ち運ぶのは苦労します。
事前に何キロあるか、サイズはどのくらいか確認して置く場所なども最初に決めて確保してから購入しましょう。
裁断機とかカッターを使うの危なくない?
刃物苦手だし、家には子供やペットがいてカッターも出しておきたくない。
非破壊スキャナーが便利!
上の質問とも重なりますが、スマホで撮影するだけでも綺麗に保存出来たりするのでわざわざ本を切ってバラバラにする必要はありません。
最近は本を切ったり破いたりせずにパソコンに繋いで、開いた本の上からページを読み取って保存してくれる非破壊スキャナーも増えてきています。破りたくないけどデータにしたい本にも使用できます(ある程度ページはしっかり開く必要はあります)。
また電子書籍化の作業を代行してくれる業者もありますがこちらは違法になる可能性があるためあまりおすすめしません。
Scansnap S1300のレビュー内でも紹介していますが最新の非破壊スキャナーがレンタルで2週間5,000円ほどでお試しも出来ます。
もちろん注意は必要
料理をする時に包丁を使用したりコンロの火を扱ったりするのと同じですが、刃物を扱うとなるとカッターや裁断機の使用を考えている場合は必ず注意が必要です。軍手などの保護道具の使用をおすすめしますが、裁断機は安全装置(ロック)もついているので気を付けたら怪我をする心配はまずないです。が、やはり子供やペットの要る場所での保管や使用はおすすめしません。必ず道具の使用方法を守って使用してください。
スマホでできるならカッターもスキャナーもいらなくない?
じゃあなんで本の自炊ってスキャナーとかおすすめするの?別にいらなくない?
時間短縮とより綺麗に保存するならコスパはいい
主に本の自炊に興味がある人は1冊まるごと、電子書籍と同じような形でどこでも読みやすいようにしたいのが目的だと思います。
そもそも数ページだけならすでにスマホで撮影して終わりですよね。
1冊だけならそれなりに時間を費やして明るい部屋で反射しないようにスマホで撮影していけば問題ないと思います。でもそれが何冊もとなるととても時間がかかるので、まとめて端の糊付けされた部分を切り落としてスキャナーで読み込む方が圧倒的に早く作業が終わります。
さらにスキャナーにはそれぞれ専用のソフトが使用できる物が多く、そのソフトを設定して使用することでモノクロページもカラーページも綺麗に簡単に保存がしやすいのです。機種によっては難しい設定もいらないので、パソコンに詳しくない人でも簡単に操作できて作成した一つのフォルダにスキャンした画像がまとまります。
さらにその設定は一度保存しておけばまた何か月かしてからソフトを使用する時も同じようにスキャンが可能なので、毎回設定をする必要もありません。月に数冊処分するという人なら1ページずつスマホで撮影してページをめくって、とやるよりも簡単に保存ができます。
どうせ捨てるならせっかくお金を払って買った本もデータとして残しておくのに今後への投資と思えばそれほどコスパも悪くないのではないかと思います。
ただ、保存したい本が1,2冊しかない場合はさすがに道具をそろえるのはもったいないので機材のレンタルを使用したりそのまままだ取っておいたりスマホを使用する方がお得です。
使用を終えた後はメルカリなどに出品する人もいます。
本の電子書籍化(自炊)で絶対にやってはいけない事
どれも当たり前の事ですが絶対に絶対にしてはいけない事なので書いておきます。
練習用の紙を用意してください
裁断をするにしてもスキャンをするにしても、チラシや新聞紙など、先に失敗しても良いもので練習をまずしてみてください。いきなり保存したい本で挑戦して失敗したらやり直しがきかない場合があります。できれば本と似た紙質のものを選んで練習をしてから本番に挑みましょう。
人の、あるいは商品である本などを撮影はしてはいけません
本屋さんやコンビニなどで売っている本のレシピが気に入った、友達から借りた本また読み返したい。そんな時に一ページだけ…と軽い気持ちで撮影するのは違法です。絶対にやめてください。自分で見るだけなんだからいいじゃんと思うかもしれませんが捕まります。
どうしても保存したいのであれば自分で購入しましょう。ちなみに…本屋さんでレシピを別の紙にメモするのもアウトです。なのでスマホで撮影なんてもってのほか。絶対してはいけません。
刃物で遊んではいけません
周りに人が居ても居なくても、カッターや裁断機の刃を持ち歩く時は細心の注意を払ってください。怪我や事故につながり取り返しのつかない事になります。
刃物を使用する際は必ず正しい使用方法で行ってください。
電子書籍化した本(データ)を人に売ってはいけません
これも違法です。あくまで自分個人で保存して読み返すための電子書籍化です。データの販売や貸し借りなどは絶対しないようにしましょう。
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