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裁断機の替え刃と受け木の交換

裁断機の替え刃と受け木の交換 その他周辺機器
裁断機の替え刃と受け木の交換
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裁断機の替え刃と受け木は消耗品です。

使用頻度や環境・使用している裁断機にもよりますが裁断機を使用していくうえでどうしても交換が必要になる部品です。

ここではA4サイズの紙を裁断できる裁断機の切れ味が悪くなり、裁断機を購入後はじめて替刃と受け木の交換を行った私の記録と裁断機の替え刃と受け木を交換する際の注意点などを残します。

裁断機の替え刃と受け木の画像
裁断機の替え刃と受け木

裁断機の替え刃と受け木について

替え刃と受け木の交換は必要なのか?

使用方法を守り気をつけて使用しても裁断していく過程で替え刃は刃こぼれを起こしたり、受け木も消耗して溝が出来ます。

使用頻度によりますがある程度の枚数や回数を裁断すると極端に裁断能力が下がってくるため、その後も使用するのであれば部品の交換は必須となってきます。

もちろん新しく裁断機を購入することもできるのでそれ以降の使用目的や頻度によっては違うものに買い替えたほうが生活に合うのであれば購入するのも手です。

けれど同じサイズの裁断機を購入するとなると出費も大きくなることと古い方の本体を処分しないといけないので、本体ごと買い替える予算、その後の使用目的、処分についてなど自分にあった方法で必要なければ交換しなくてもいいかと思います。

今後も同じサイズを同じ位の頻度で使用するというのであれば交換するのがおすすめです。

ただし交換するのは自分でネジを締めたりボルトをしめたりと手間はかかるし、場合によってはツールを購入しないといけない場合もあるのでその辺りも自分でできるかなど考慮するといいかもしれません。

今回の購入でかかった費用は

替え刃の代金3,500円
受け木の代金888円

合計4,388円

交換にかかった時間は

1時間半から2時間

交換の記録にのせていますが色々あって刃を取り外すのに手間取ったのと受け木の付け直しが発生したために長くかかりました。
周辺の掃除と片付け、作業途中の写真撮影も含めての時間なので、次回迷わず交換出来たら30分もかからないと思います。

裁断機の替え刃と受け木は一人でも交換できるか

裁断機を使用しているのは成人している大人というのを前提として話すと、一人でも出来ます。

私はそれほど器用でもないし今回も説明書読んだつもりが読み飛ばしていたりと作業に手間取るタイプですがそれでも一人で交換できたのでなんとかなります。

ただ、もう一人ちゃんと意思の疎通ができる助っ人がいたら精神的にも作業的にもかなり楽だったかも、とは思います。

裁断機の種類などによるかもしれませんが、重い本体を傾けたり、刃を持ち上げつつボルトを回して取り付けたり、受け木をずれないよう押さえつつボルトで固定したりするのは少し手間でした。

夜で家族もいたのですが、膝が悪く裁断機を床に置いているため膝立ちや階段の上り下りを頼むのが忍びなかったので一人でやりました。

裁断機の替え刃と受け木はどれがいいのか

使用している裁断機の正式な交換部品として販売されていれば裁断機と同じメーカーから発売している正規交換部品を使用するのが一番だと思います。

裁断機をたくさん使用する予定がある場合はある程度知名度があるとか裁断機を何種類か出しているなど今後も部品を購入できそうなメーカーの裁断機を選ぶのがおすすめ。

プリンターなどの電化製品は消耗品が正規品でない代替品を見つけて使用できる場合もありますが、裁断機はそれほど多く出ているわけでもないため後になって交換部品や代替品が手に入らなくなると新たに裁断機を購入するか裁断しないスキャナーに切り替える必要性が出てくるため長期で同じものを使用するのがわかっている場合はサポートが安心な国内メーカーなどこだわるといいかもしれません。

参考までに私が使用している裁断機はこちらです。

HFS(Hardware Factory Store)の裁断機 縦横と上下を固定しての裁断が可能

この型は少なくとも2015年から販売していて、部品も専用のものが販売しています。
とはいえ実は替刃と受木を購入しようと思った2024年9月の時点では該当する品番の部品が見つからず、Amazonの“この商品を買った人はこんな商品も買っています”というところには別の型番の商品(DS-858A4)が表示されていました。
多分互換性があるとは思いますが、型番が違うものは少し購入に不安がありほしいものリストに入れたままにしていました。
本来は9月に購入する予定が諸事情により遅れたことで、改めて検索したところ正規品のHFS(R)A4用の替刃と受け木をそれぞれ発見しました。

HFSはAmazonに公式ストアがあるのですぐに無くなる心配はないと思います。
ただ説明書などに不備があるため私は少し交換に苦戦したので、対応が面倒という場合はやはり日本人が対応してくれる窓口などのある国産メーカーなどがいいと思います。

またこちらの裁断機はA4対応で、もう一つ同じ見た目でA3対応の裁断機があるので部品を買うときは自分が使用している裁断機とのサイズ違いに気をつけてください。

AmazonのHFS(R)A4用 替え刃 1枚3,500円(2025年4月時点)

AmazonのHFS(R)A4用 受け木 1本888円(2025年4月時点)

裁断機の替え刃と受け木は先に買っておくべきか

個人的には使用している刃がだめになってからでいいと思います。

すぐすぐ消耗するものでもないしオンラインで購入するなら届くまで1週間もかからないし、その間に裁断できなくて困る場面は私用の場合ほとんどないと思います。

なので切れ味が悪くなり始めたとか切れなくなってからのタイミングがおすすめ。

届いた替え刃のケースにはおそらく製造記録としての日付と番号が記されていたので、もし不具合があった場合に購入してから日数が経過して品番号も古いものだとサポートが受けられないとかあるかもしれません。

裁断機の替え刃と受け木の交換に作業スペースは必要か

使用している裁断機はレバーを起こし安全ロックをかけた状態で本体を傾ける必要があり、刃の交換にも古い刃と新しい刃を一旦置くための場所は必要になります。

そういった場所単体で言えば1畳分もいらないとは思いますが、刃物で怪我しないように余裕を持って自分が動くためのスペースにも多少余裕があったほうがいいです。

普段置いたままにしているとどうしても裁断機の下にホコリや裁断機を使用した際に出る紙や受け木のカスが落ちている場合もあるし、受け木の間にも挟まっているので掃除しやすいように交換作業前に回りを簡単に片付けておくのをおすすめします。

刃についている油などで手だけでなく床や作業台が汚れる可能性もあるため、汚れてもいいような古紙とか手を拭くものなどもあるといいかもしれません。

裁断機の替刃を交換するタイミング

裁断する際にわかりやすく切る時に力が必要になったり、トンと受木に刃があたったのに最後まできちんと切れていないなどの状態になったらそれ以降は切れなくなる(刃こぼれが増える)速度がぐっとあがるので、切れなくなった時点で替刃と受け木の購入をしておくことをおすすめします。

私は裁断機を購入してすぐにちょっとやらかしてしまい、ホチキスを外し忘れて裁断機の刃に傷をつけてしまったために少し切りづらさがあるのが通常という形の中で裁断していました。

最初に雑誌の表紙など受木側に厚みのある紙があると、トン、と音がして切れているはずなのに最後の数枚が切れていない状態になったのですがそのときはまだ刃の交換時期だと判断できずに使用していました。

一度で下まで刃が通らない状態のまま裁断を続けていると明らかに厚みがない雑誌や表紙もコーティング等で強化されていない薄い用紙でも切る際のレバーがすっと降りず、グッグッと力を入れてようやく切れる状態になってからは使用不可になるのはすぐで、力を入れて無理やりレバーを下ろしカットしようとしてもギュルルル、と薄手のプラスチックみたいな何かの強い抵抗があるような音がしだしてレバーは体重をかけても動かない状態になりようやく刃がだめになっていると気が付きました。

快適にスムーズに作業をするためにはこの前の段階で裁断した後の紙の裁断面にギザギザはないか、刃の表面にはこぼれのガタガタした部分が目視できる前に交換するのがおすすめです。

刃こぼれがひどい状態で裁断した後の雑誌の裁断面
刃こぼれがひどくなった状態で裁断した後の裁断面

雑誌などまとまりのある冊子を裁断した際に背表紙は上の画像のように裁断されますが、その断面を見ると刃こぼれしているかの判別ができる場合もあります。
画像ではそれぞれの裁断面がなめらかではなく何かを斜めに擦ったような跡がついています。
これは裁断機の刃が刃こぼれを起こしていてきちんと切れていない箇所が刃の滑りに合わせて斜めに残っている状態です。
この状態になると切るのにとても力を要し、裁断の際にスーッと刃が滑る音ではなく何かがぎゅるぎゅるとこすれるような音がしていました。

刃こぼれしている状態で裁断した雑誌の画像
刃こぼれがひどい状態で無理やり裁断した雑誌の断面

こちらは本来なら簡単に裁断できる種類の紙が使われている雑誌なのに、刃こぼれにより切れ味が落ち体重をかけて無理やり裁断した雑誌の断面。
均等な2本の濃い線が2箇所あるのが初期にホチキスで刃こぼれした部分ですが、それ以外にもたくさん刃こぼれで傷の斜線ができています。

斜めの線がうっすらと数本程度なら刃の掃除をしたりすると改善する場合もあります。毎回同じ箇所にこすれたような傷が残るのが増えてくると交換を考え始めたほうがいいです。

裁断した紙からも判断できますが、裁断機につけたままの刃を下ろした状態にして目視で確認することも出来ます。

ピンクで丸く囲っている部分がわかりやすく刃こぼれしている刃の画像
ピンクの丸部分がわかりやすく刃こぼれしている状態

画像は刃を交換してい時のもので裁断機からは外した状態で撮影したものです。
ピンクの丸で囲っている部分はわかりやすく刃こぼれしていますが右側も小さく連続して欠けています。

刃を研いで再利用可能か

おそらくどのメーカーの裁断機も答えはNOだと思います。

刃を研いだ場合本来のサイズや厚みと異なってしまうためきちんと噛み合わなくなり使用できないので問で研いで使用せず交換してくださいと説明書にもありました。

1枚の刃で何冊の本が裁断可能か

購入時から交換までに私が裁断した冊子の数は『このサイトについて』で記録していますが2021年7月に本の自炊を始めて交換をした2025年4月までに裁断した合計は293冊。
とはいえ最初は裁断機を使わずカッターで切っていて、裁断機のHFS(R)ペーパーカッター(A4ホワイト)を購入したのが2021年9月のはじめ。
なので実際に裁断機でカットした雑誌の数は200冊くらい。

家族に頼まれてカットした書類や冊子なども少しありますが枚数は基本少なめ。
主にカットしていたのはA5サイズの雑誌がメインで雑誌の厚みは2センチから5センチ。
2センチタイプは厚手の表紙と裏表紙で300ページくらいがほとんど、紙の枚数としては150枚。
4センチでも一度に裁断可能なのですが序盤に刃に傷をつけて切れ味を落としてしまっていたことと、切り始めと切り終わりでズレが大きくなりがちだったこともあり4センチを超えるものはだいたい半分にカッターで分けてから裁断機でカット。

一度にカットするのは雑誌によって厚みに違いがありながらも大体が150から200枚前後。
裁断機自体の使用回数としてはしっかり数えたこともないので裁断した雑誌を分けたりした分からの予測でだいたい300回くらいだと思われます。

初期に刃こぼれさせてしまった状態からまとめると

裁断冊数:約200冊
裁断枚数:30,000枚
裁断回数:300回

替刃と初回交換までの期間は2021年9月購入で初の替刃交換は2025年4月なので約3年半経ってからの交換ですが、使用を中止したのが2024年9月、さらにそれまでも裁断をしていなかった期間が多くあるので使用期間は参考にならないと思います。
本の自炊作業をしていた期間だけでアクティブに裁断していたであろう期間だけをカウントすると4~6ヶ月くらい。
とはいえこれについても最初の段階でホチキスを噛み刃こぼれしたミスがなければもっと長持ちしたかもしれません。

普通に説明書やちょっとした書類やデータストックのための裁断ならこれほど使用しないと思うので何年も交換は必要ないかもしれません。

裁断機の保管状態によっては刃がさびたりする可能性もゼロではないので、住まい環境によっては刃がだめになりやすい場合もあるかもしれません。
私は購入してから交換までの3年半ずっと裁断機は部屋に置きっぱなし・使用していない間は完全放置の状態でしたが錆びたりはしていませんでした。

使用済みの刃はどうする?

刃こぼれしていたり、いずれにしても刃物としては使用できない状態になっているので捨てる以外に再利用などの方法はありません。

住んでいる地域のゴミ出しルールで刃物の捨て方を確認してください。

私の地域では燃えないゴミの日に“刃や鋭利な部分が露出していない状態で刃物のゴミであるとわかるように出す”とあったので届いた替刃と入れ替えた状態で筒に刃物と書いて出しました。

替え刃には刃の部分を覆うブレードカバーがついていたのでそれも念の為つけておきました。

そういったものがない場合は厚紙や新聞紙などで刃の部分を巻いてガムテープで止めて表面に危険・刃物などわかりやすく書いておくのがいいみたいです。
“刃物 ゴミ出し”で検索すると出したいゴミに合わせた捨て方の図説が見つかります。

裁断機の受け木を交換するタイミング

受け木とは裁断機の刃を受け止める木のことで、しっかり紙を最後の一枚までカットするのに必要なものです。

ほぼ毎回刃が当たる部分となるため確実にすり減っていきます。
数回使用しただけで刃の跡が目視できるようになるのでどこに刃が当たるかの目安になります。

毎回ではないですが刃を受け止めた際に受木は少しずつ削れてしまうため受け木のゴミが多少出ます。
私の使用している裁断機は受け木が赤色に塗装されておりゴミが目立つので掃除はしやすいです。

基本的にそこまで力を入れずに裁断ができるのが裁断機の魅力です。
けれど軽い力でも受木には影響が出るので次第に刃が触れる部分は溝が深まりゴミも出やすくなります。

使用状況によるとは思いますが基本は替刃交換をするタイミングで一緒に交換すればいいかと思います。

刃こぼれしている裁断機の刃と受け木の画像
刃こぼれしている裁断機の刃と削れている受け木

こちらが交換直前の裁断機につけたままの刃と受け木。
ピンクの丸は上で載せた写真と同じ刃こぼれの場所です。
下の赤い部分が受け木で、紙を裁断する時に毎回刃が当たり、その名の通り紙を裁断しながら下りてきた刃を受け止める木です。
少し白くなっている線が刃で少しずつ削られた部分。
アップにすると凹んだ傷の幅が広がっていて、裁断機で削られた木が浮いているのも見えます。

受け木は再利用・複数回使用可能か

私の裁断機で使用する受け木はぱっと見た感じでは正方形なので、おなじ受木で別の面を使用することで再利用して節約できないかと思ったのですが、裁断の刃を受け止める面と固定ネジでえぐれる面が発生するので2面ずらせばもう一回使えないこともなさそうではありました。

でもすでに耐久性は下がっているので、予期せぬ部分に負荷がかかって結局刃が早く壊れたり割れたりするリスクを考えると一緒に変えておいたほうが安心かなとは思います。

使用済みの受け木はどうする?

何かに使おうと思えば使えるかもしれませんが、固定したり刃物を当てたりとすでに消耗しているのでなにかに再利用するのはあまりおすすめしません。

住んでいる地域のゴミ出しルールを確認してください。
私の地域では燃えるゴミの日に出せました。

届いた筒は紙製、プラスチックで蓋がしてあり、中にはそのまま受け木が入っていたので交換して取り外した受け木はそのまま筒に入れてゴミに出せます。
地域によってはプラスチックの蓋を分けて捨てる必要があるなどルールが違うと思うので住んでいる地域のゴミ出しルールを確認するのが確実ですが、受け木単体なら大体は普通の燃えるゴミで出せると思います。

長さが30センチ以上あるので、他のゴミなどの邪魔にならない要注意は必要かもしれませんが無理に小さくカットしたりする必要はないと思います。

裁断機の替え刃を交換する

周辺の片付けとツールの用意

まずは準備として少し周りのスペースに余裕を持てると良いです。

そして作業は交換用の替え刃を入手してからで大丈夫です。
先に刃を外すと部品をなくしたり、外した刃の置き場に困ったりするので交換部品が届いてからのほうがスムーズに作業できます。

裁断機がテーブルの上にあっても床に置いてあっても、油の汚れが周囲に付着する可能性があるので周りに汚れたら困るものは避けておきましょう。

私は床の上に置きっぱなしにしており、交換もその場で行いましたが少し床に油がついたので、気になるようであれば作業前にシートや新聞紙など汚れても良い物を敷くなどするといいかもしれません。

私の使用している裁断機の替刃に交換する際に必要なツールはネジを外して再び取り付けるための裁断機についてきたL型六角レンチの小さい方を使用します。

L型六角レンチはTOOLBOXというシールが貼られた蓋を外すと中にはいっています。

また、説明書に交換方法が載っているので説明書も用意しておきます。
説明書が見つからないとか交換方法が見当たらなければ裁断機の公式サイト等にあるかもしれません。

準備ができたら新しい刃をすぐに付けられるよう袋や包みを開いておきます。

刃にブレードカバーがついている場合はまだそのままでいいです。

一応初期不良などないか軽く確認しておきます。

古い刃を取り外す

まずは古い刃を取り除きます。

説明書の通りに、まずは刃が下りて受け木と触れ合っている状態のままで一番左のボルト1のみを外します。

次にボルト1だけを外した状態で刃を動かすレバーを真上に起こし安全ロックがしっかり掛かった状態にします。

TOOLBOXシールのついた蓋は逆さまにすると刃を受け止めるT字スティックになるので、蓋の溝ができている部分を上に向けて刃の下にくるように置きます。

図説の順番通りに再びボルトを1からカウントして中央から両端へ交互にボルト1から6まで6つすべて外していきます。

すべてのボルトを外すと刃が下に落ちるので、怪我をしないよう気を付けてT字スティックの溝で受け止めるようにしつつ最後のボルトを慎重に外して行きます。

油もついており、滑りやすくなっているので刃が落ちる際に怪我をしないよう気をつけてください。

裁断機の刃交換で外すボルト
裁断機の刃を交換するのに外すボルトの場所

写真のように刃を下ろした状態でないと一番左のボルト1(最初に外す)は見えません。
ボルト1(最初に外す)を外してからそのまま刃を持ち上げ安全ロックをした後に新しくカウントする1から6までを説明書の順番通りにはずします。
1,2,3の順ではなく両端から交互に外す指示なので注意が必要。

私は説明書を読みながら作業をしたのですが最初に一番左のボルトを外すという一文を読み飛ばしていたため図説の通りにボルト1から6を外しても刃が落ちてこなくて何かが引っかかっている?としばらく苦戦しました。

どうしたものかとレバーを下ろしたら本来一番最初にはずすべきだったボルト1が登場しました。
写真の数字と説明の数字からボルトは全部で6つと勘違いしていたためのミスです。

古い刃を一旦置いて新しい刃を装着する

T字スティックは受け止めた刃を固定したりできないのと古い油がついているので滑ったり落ちたりしやすい状態です。

なるべく段差がなく・誰も怪我しない・油などで汚れてもいい場所に古い刃を置いてください。

私は替え刃を包んでいる包み紙にのせました。

続いて新しい刃をT字スティックに乗せます。

裁断機に付属してくるT字スティックの画像
T字スティック

刃の向きはT字スティックに合わせて、もしくは替え刃本体のロゴの向きを目安にすれば間違いにくいと思います。

実は作業中にボルトのことでかなり頭が疲労していたので、あまり向きを意識していませんでしたがちゃんと装着できていました。

届いた替え刃には、刃を守り怪我しにくいように刃の部分を覆うブレードカバーがついていました。

使用している裁断機や商品によってはついてこないかもしれないので、T字スティックに乗せ落ちたり滑ったりしないよう片手で軽く持ちつつ、刃の固定カバーに新しい刃を入れながらボルトの穴が重なるようにして説明書の順番でボルトをつけていきます。

替え刃についてきたブレードカバーをつけた状態のままで刃を持ち固定カバーに挟んだほうが作業しやすいかも?と後から少し思ったのですが説明と違う手順でやって何かあっても嫌だったので説明の通りで良かったと思いますが、何しろ刃物が苦手なのでまた交換する機会があればブレードカバーのままとりつけを試みるかもしれません。

ボルトは一つつけたらT字スティックを使用して持ち上げながら順番にボルトをつけます。

最初のボルトは落ちない程度にボルトを回し入れてから2つ目の穴の位置があっているか確認して、2つ目のボルトもつけたあとにきちんと固定するといいかもしれません。

ボルトを2つつけるとずれることもないのでその後はT字スティックは下においても大丈夫です。

説明書ではT字スティックと表記したりL字スティックと表記していましたがどちらも同じT字スティックのことだと思います。

6つのボルトをつけたらT字スティックはぶつからない場所にどかして、レバーの安全ロックを解除しゆっくりとレバーをおろします。

隠れていた7つ目のボルト穴(一番最初に外したボルトのついていた場所)が出てくるので、そこにもボルトをつけます。

裁断機の刃交換でつけるボルトの場所
最後に刃を下ろして出てくるボルト穴

これで替え刃の交換は完了します。

使用したT字スティックは逆さまにして、レンチを収納しているTOOLBOXの蓋に戻して終わりです。

周りに油汚れなどがついていないか確認して、古い刃で怪我をしないよう処分に向けて刃を包み片付けておきます。

私は替え刃についていたブレードカバーをつけて、替え刃を包んでいた包み紙でくるみ、届いた筒に戻しておきました。

筒に刃物・危険などの表記をして刃物を捨てる日に出します。

裁断機の受け木を交換する

替え刃の交換で、説明書を読み違えたことによりかなり手間取ってしまったものの受け木は簡単だろうと思っていたらそうでもなかったです。

古い受け木を取り外す

説明書のとおりに、レバーを起こして安全ロックが掛かった状態にしてそのレバーが地面側に来るよう裁断機の台を縦に傾けて起こし作業台の裏側が見えるようにします。

レバーがつっかえ棒となるので立てかけたまま作業が可能です。

レバーの棒は被せてあるだけで、傾けると角度によってはすぽっと外れてしまい危険なので、無理に本体を持ち上げたりせず片方の底面を軸に台や床につけたまま傾けてください。

裏側にはボルトがあるので、説明書に書かれた2つのボルトだけを外します。

裁断機の受け木交換で外すボルト
裁断機の受け木で交換する六角ボルト

到着時のことを忘れたのですがボルトを外したりつけたりするためのツール、六角ボルト用のスパナは付属してこなかった気がします

一面はかなり壁と近い状態で設置されているのでサイズや用途の違うものでは少し苦戦します。

ボルトにサイズが記載されていて、M8となっていたのでそれに合うスパナを用意する必要があるかもしれません。

裁断機によってはそもそも交換にそういった道具が必要ない仕様になっている場合もあると思うので購入の時点で交換方法や必要な部品、付属してくる部品など確認しておくのがおすすめです。

一人暮らしなどでは工具を持っていない場合もあるし、数年に一度使うかどうかのために道具を買い足すのも悩ましいので、多少本体料金が高くても最初からすべて揃っているなど交換が楽な機種を選ぶのも手です。

裁断機の受け木交換に必要となったペンチ
裁断機の受け木交換に使用したペンチ

我が家にはちょうど合うスパナが見当たらなかったので、挟めてなおかつ狭い部分にも対応しそうなペンチを見繕い、3つ目でなんとかボルトを傷つけず挟めて回しやすい物を発見してそれで事なきを得ました。

ボルトを外しても受け木が外れない場合

ボルトを外したらその付近にある穴の部分から簡単に受け木を押して外せると説明書にあるのに外れず受け木が動かなくて、なんでだろうとまた悩みつつ一度起こして横から外そうとしてみたりしました。

理由は単純で、作業前に紙を固定するレバーを一番下までおろしていたことで受け木が止められていたからでした。紙を固定するレバーを開けてスペースを作った後にもう一度傾けたら簡単に外れました。

うっかり刃に触れるのが怖くて念の為に下ろしていたのが裏目に出ました。

新しい受け木を装着する

外した受け木をじゃまにならない場所に置いて、新しい受け木を溝に入れます。

裁断機はまだ立てた状態で横から押し込み指でずれないよう押さえつつ、もう片方の手でボルトをつけます。

これが個人的にはビビリポイントでした。

すでに替刃の交換を終えていたため少し動いたら刃に触れて怪我するかもという恐怖がありました。

一応最初の脳内シミュレーションでは“古い刃を外す→受け木を交換→新しい刃を取り付ける”と決めていたのですが最初の自分の早とちりで刃がなぜか外れない問題で時間と精神を消耗していて、外した刃と新しい刃を並べた横でいろんなパーツがごちゃまぜになる可能性もある状態で作業するのもちょっと怖くて早く取り付けました。
さらにはまさかのスパナがない問題で工具箱をあさっては合うか確認して階段をのぼりおりして疲弊していました。
自分で選んだ行動で結局疲れと時間とビビリを増幅させてしまった感じはあります。
でも楽しかった。

とにかくちょっと疲れているし夜も遅いから家族に心配をかけたくなくて早く終わらせたい刃物怖いと思いながら受け木を片手で押さえ、もう片方でなんとかボルトを一つつけたあと2つ目も軽く乗せてから受け木から手を離しボルトをつけました。

ただこのボルトが、最初に仮でちょっとつけて作業しやすいネジの部分があまりないのかおそらくは私のやり方がだめだったのだと思いますがボルトを締めている時点で受け木がズレて少し斜めに浮いた状態になってしまいました。

受け木が斜めになっていたら裁断する際に高い位置で刃が止まってカットできなくなってしまうためきちんと平行に固定する必要があります。

なのでもう一度ボルトを外し、コンと音がするまでしっかり溝にはめてからボルトを改めて取り付けました。

やったー!と達成感に浸りつつ裁断機を起こして裁断ができる状態になった喜びの記念撮影。

きちんと交換部品が機能しているか確認するためにも試しに1冊カットしたいなと思っていたら、なにか違和感が。

よくよく見ると、受け木は確かに溝にしっかりハマっているものの、その横にスペースがあったらしくそのスペースを埋めていたプラスチックの部品が飛び出しているし反対側にはズレた分の隙間が。

まさか受け木の横に取り外し可能なパーツがついていて受け木が高低差だけでなく横にもずれるとは思っていなかったしペンチも持って下りてしまっていて諸々のパワーが残っていなかったため中断。

翌日もう一度裁断機を起こし、ボルトを外し、プラスチックを溝に戻したうえで受け木型手にも横にもズレていないか確認、片手で押さえつつもう片方の手でなんとかボルトを占める作業をやり直しました。

シンプルな作業にここまでクセをもたせる自分に驚きつつようやくミッションクリアしました。

後片付けをする

交換の際に汚れた部分の掃除や後片付けをして、再び裁断機を使用する生活に必要なものを配置したりして終了です。

その際にやっておくと良いことは以下の通り

試し切りをする

不具合はないか交換がきちんとできているかの確認と、刃についている油汚れを落とすためにも試し切りをします。

いきなり普段通りの冊子等ではなく、油で汚れてもいいある程度厚みのある冊子で試し切りをします。

裁断機の替え刃と受け木交換後の油汚れ
裁断機の替え刃と受け木交換後の試し切りでついた油汚れ

写真のピンクで囲った部分が最初に裁断機の刃が当たった上部です。
見づらいですが少し油汚れで黒ずんでいます。
汚れた部分の厚みとしては5ミリもないと思うので、そんなにたくさん切る必要はありませんが刃の端から端まで汚れが落とせる用紙サイズが好ましいかも。
私はA4裁断機でA4サイズの試し切りをしたわけではなく刃の全体的な油汚れが落とせるよう刃の端から端までずらして何冊か裁断しました。

冊子でなくてもいいのですが、刃の傾き具合やクセの確認も兼ねてきちんと縦横が揃った紙の束が好ましいです。

一度か二度裁断すると刃の表面についた油汚れはだいたい落ちるので、裁断や切断面に問題がなければそれ以降はいつもどおりの裁断ライフを楽しめます。

裁断機の刃と受け木を交換した後の試し切りした画像

写真は油がついても良くて一応保存しておきたかった古い手帳(400ページ、200枚前後)で試し切りをした直後の裁断面。
裁断した紙と背表紙、そして同じ背表紙を別の角度から撮影した断面のアップです。
刃こぼれがないので擦れた線の跡はなく、つやつやでさらりとした断面。

不用品の処分

もう使い道はないので処分する以外ないと思いますが念の為に試し切りを終えて少しいつも通りの裁断ができるか確認してからがおすすめ。

万が一に初期不良などあって交換や返品が発生した場合元の梱包で返したほうがやりやすいからです。

役目を終えた刃と受け木の処分は少し乗せましたが受け木は燃えるゴミ、刃は燃えないゴミや刃物など、それぞれ住んでいる地域のゴミ出しルールに合わせた方法で処分してください。

裁断機の替え刃と受け木の交換をしてみた感想と注意点

おそらく本来必要のない時間や精神力を消耗しつつ手間取った交換作業。

特にやり直しが確定したまま終わった交換初日と改めてやり直し試し切りまで済ませた次の日はなんとなく疲労感もありました。

作業中はセルフミスにより「なんで?」という状態に陥ることもありましたが、準備段階から終わりの片付けとこの感想を書いている今も通して考えると圧倒的に楽しい体験でした。

極度のめんどくさがりで普段あまりこういったDIYというか物理的に何かを取り外したり取り付けたりという作業をしないため、新鮮だというのもあるけど間違いや失敗も「次のために記事に残しておこう」という感覚だったのでむしろイレギュラーも楽しめた気がします。

また裁断機の替え刃と受け木の交換をしたいか

またやりたいかというと、とりあえず今は半年停滞していた本の自炊ルーティンに戻れた安心感に浸っていたいし、裁断とスキャンを楽しみたいししばらく壊れてほしくないので長持ちしてほしいけど次も自分でできるので交換作業はまたやりたいし楽しみです。

交換をするうえで注意点

注意点としてはすでに各項目で載せているけど、こういった作業が負担になる場合はいっそのこと買い替えるか、そもそも裁断をしなくていい非破壊ドキュメントスキャナーを使用するのがいいかもしれません。

交換自体が自己責任だし、刃物が関わっている分誰にでもおすすめできるものではないです。
私自身刃物にはビビりちらしながらいつも作業しているので。
それでもなぜやるのかというと量がとにかく多いからというのと、刃物への恐怖心より作業の楽しさが上回っているから。

そういった楽しさやモチベが見つからない場合は他の方法のほうが手軽に本の自炊を楽しめるかと思います。

あと、裁断機の替え刃と受け木の交換というあまりしない体験自体も面白かったけど刃が新しくなったことで再びあの心地よい力の要らない切れ味を楽しめたのが嬉しいです。

紙質によっては、本当に抵抗も音もなくスーッと刃が入りあっという間に裁断できます。

向き不向きがあるし楽なのが一番で、自分にあうかどうかが一番です。

どちらかといえば私はこういった作業は向いていないのだけどそれでも楽しめました。

殆どが自分の失敗談みたいになった感も否めませんが、楽しかったという感想でした。

その他周辺機器書籍自炊の記録
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