2025年4月から見た映画とドラマの感想。ドラマはシーズンの最終話を見終わったタイミングで、途中で視聴を止めたものも下の方にまとめています。
極力ネタバレなしで見終わったドラマや映画の感想を自分用の記録として載せています。
2021年に見た映画・ドラマ一覧
2022年に見た映画・ドラマ一覧
2023年に見た映画・ドラマ感想
2024年に見た映画・ドラマの感想
2025年1月~3月に見た映画・ドラマの感想
洋画メインでドラマ・邦画・海外アニメーションもここにまとめています。順番は見た順。
作品を見た配信サイトも表記していますが常に配信されているわけではないので視聴したい人は配信中か個別で確認をお願いします。
あくまで個人の好みなので感想の長さと面白さは別物ですが何かの参考になれば。
相続探偵
4/1・日本ドラマ・Netflix
遺産相続に関するごたごたや法律などを中心にそれぞれの家庭に関わる探偵のお話。
基本は相続問題を抱える家族のために調査をしたり遺言書に残された本当の依頼に答える一話(時々2話)完結型のドラマで、序盤から時折触れられる主人公の現在の生き方にも関わる出来事も後に関係してくる過去と現在、故人と遺族、家族と他人などをひっくるめて生き様や人生や絆を描いた作品で面白かったです。
放送直後の配信を毎週追う形で視聴していたので内容や会話のセンスなども現代的というか今をより感じられる形に仕上がっているし、今に固定しすぎない程度に実生活で丁度話題に上がった内容や流行の言葉とか生活も時には簡単な説明付きでわかりやすく取り入れられていたので家族も見やすかったみたい。
一番最初の印象としては通称ハイエナと呼ばれる主人公がキャラクターの言動やその世界で抱かれているイメージの割に優しすぎる見た目だなぁとも思ったのだけど、見ていくうちに慣れではなく主人公の生い立ちや現在の評価も含めてこの感じだからいいんだなと妙に納得しました。
それもまさに全部のお話を通して見ることでようやく、私達が知っただけの一部の世界をすべて体現しているという感じ。
メインキャラクターも一話ごとのゲストも魅力的で人物濃度というかキャラクターの関係性や配置がすごく考えられているのかすごくしっくり来る人達ばかり、なのに不思議とテンプレ感はないのも新鮮味があってよかったです。
内装やファッションなども見ていて楽しかったし、度々登場するコーヒー豆やその周りでも見る側の五感を間接的に刺激してくれる演出も楽しめました。
工夫をこらしたコーヒーゼリーやアフォガート、ホリデーシーズンにショート動画などではやっていたチョコを溶かしたりナッツを乗せたりするある種の濃厚なドルチェを味わうような贅沢時間でした。
エピソードごとの相続問題も様々なケースが楽しめたし勉強にもなって、なおかつ探偵なので謎を解き明かしていく場面も多々あっておもしろかった。
全体を通したお話としてはきれいにまとまって終わっているのでないかもしれないけど、続編が出るとしたら見たいです。
ハドソン&レックス シーズン6(継続)
4/2・カナダドラマ・スカパー!
ハドソンとレックスの歴史も6シーズン目に。
今回のシーズンは特徴的と言えるほどの刺激や変化はないながらも周りのキャラクターに少し成長や変化があったりしつつ、レックスの魅力は安定して炸裂しています。
はっきり覚えているわけではないけどレックスの存在感は大きいながらも出番としては控えめな印象で、レックス役のわんちゃんが高齢になってきているからかな?と調べたところ次のシーズン撮影中に亡くなってしまったそうで、もともとレックスの代役を行っている甥っ子わんこたちにさらに子孫わんこを加えての撮影が行われたとか。そのためシーズン8があるかどうかは現時点(2025年4月)では不明のよう。
現実的に考えても警察犬としては引退してもおかしくない年月が過ぎているわけだけどドラマとしては人気だし面白いから続いてほしい。
とりあえずは次のシーズンも放送された時はしっかりと素晴らしさを噛み締めながら見る予定。
これと言った変化はなかったものの今回もレックスやチャーリーと仲間たちがピンチを乗り越えたりときにはヒヤッとする場面もありつつ、最近ぽい新しい事柄が加わった事件やカナダらしさのある事件もあったりと変わらず面白かったです。
リモート・バディ~3000マイルの遠隔捜査 シーズン1(継続)
4/9・カナダドラマ・スカパー!
日本語タイトルは間違ってはいないけど長いから作中で出てくるあの単語でもよかったのではと思う。
英語タイトルをそのままカタカナ表記だと入ってきにくいのはわかるけど、日本語タイトルはサブタイトルつけないといけない規約みたいなのがあるのかな?
で、タイトルはさておきお話は久々に熱中して見てしまう内容で早くシーズン2も日本で放送してほしい作品。
最近はちょっと終始真面目なタイプのドラマを見る気力がなかったのでいい意味でこのジャンルに引き戻してくれた感じ。
視聴開始の始め5分くらいは暗めの映像と雰囲気で、あーもしかしたら脱落する合わないやつかもという印象でした。
でも切り替えというか動き出しが早く状況も流れも主要人物たちの関係性も理解しやすい流れだったし、主人公が改めて動くに至ってからの流れも引き伸ばしや辛さや怒りなど感情に訴えるシーンは最小限なので見ていて快適でした。
そういう作品がだめとかじゃなく、この作品が物語の見せたい面にきちんと最初から最後までフォーカスがぶれずにあったのがよかった。
さらに取り扱う事件はカナダならではな物もありつつ、基本は一話完結だけどベースにある主人公の変化ととある謎が一話目から出していて10話かけて川下りを楽しむような流れができあがっています。
途中で一話見落としたとしてもそれほど影響がない場合もあるけど、きちんと一話ずつ追ったからこその細やかな変化や真実がより味わい深くなります。
映像や演出も引き込み方がうまく、見える利点と見えない利点、見えるからそして見えないからこそ出てくる緊迫感が視聴する側にも伝わる魅せ方で事件自体の目新しさがなくても新鮮な気持ちで見れるし、わかったうえで視点を変えた同じなのにわからない世界を追体験するような静かに心に来るゲームに似た感覚があります。
それぞれのキャラクターの立ち位置、見え方、すべての魅力がきちんと出されていて楽しいし、10話で終わるのか心配になるほど。
実際、完全解決とはいかないもののある程度の解決はしているけど、新たな謎も生まれるし主人公にもまたきっと変化が出てくるからいい意味で「こんなの続くに決まってる!続いて!」と思わせてくれる終わり方で、久々に続きが楽しみだしできれば長く続いてほしいと期待が持てる新作ドラマに会えました。
ちょうど最近たまたま家族が『リゾーリ・アンド・アイルズ』シリーズを見直していて、女性バディもののドラマでいいのまた出ないかなーと思っていたのでタイミングよく見ることが出来てしかも面白いので大満足。
ときには主人公の目となり、ある意味目に留まる存在となるサニーが抱えている心境や行動は個人的にちょっと共感できる部分があり時に痛ましいほどリアルで驚いた。関係者に実体験者や詳しい人がいるのかな。
ある閉ざされた雪の山荘で
4/13・日本映画・Netflix
役者がオーディションのために山荘に止まり架空の事件に本人であり役者として参加することになったら何やら不穏になって、というミステリー。
序盤は心の中の月影先生目線で見ていたため北島マヤがここにいたら、と審査側みたいな気持ちでみていたけど話が進む中で今度は謎解き気分で見ていてもどうも違う様子。頑なに見せない部分とこまめに行われる映像の切り替えからだんだんどの視点で見るべきかわかって演技を楽しむとかでもなくお芝居を見る感覚でみて結果私にとって正解の見立てと見方だったみたい。
お話としては驚きとかはなく伏線回収を喜ぶみたいなのはないけどなるほどねーという穏やかな感じで、そもそもこの映像作品が見せたいのは謎解きでも演技の内容でもなく映像の切り替えとタイミングで挑戦をしているという感じだったのでそこは見事だったなーと感じました。
ミステリー作品や事件を楽しみたいとか役者というキャラクターたちを楽しみたいとかヒューマンドラマが楽しみたいとかで見始めたらあまり楽しめないかも。
この映像の魅せ方は原作ではどうなっているんだろう?お話の中で表現するのは難しそうだしあれがそのまま文章となっているなら読むより見たほうがいいし、文章としては違うアプローチをしているのか少し気になりました。
残念だったのは随所にある違和感で、この違和感が常にあり邪魔をしている感じなんだけど調べてわかったのがこの作品の原作は30年くらい前に出版されたもので違和感を生み出している最大の要因となっていたのが舞台を現代に変更したことによる調整の歪み。
時代設定も見た目も口調も小道具もすべてが現代に変更されているのに肝心の人間が現代に変更されていない。
いつの時代も人間は変わらない部分を持っているのはわかっているけど、時代によって人間も考えや行動やそれぞれの歴史が常に変化しているのに作品内でそこだけが現代に変更されていない。
明らかに合わない部分は削除しているからなのかそういった歪がちぐはぐな映像や人物として欠片が残って映し出されていて余計に違和感として存在してる。
人物像も人物の役割もあってそれに従い動いているけどその中身が打ち消されている事によって空洞ができてるから、役者さんたちも演じるというより状況とセリフに沿ってお芝居をするしかない感じだったのかも。
赤毛探偵ルビー
4/16・アメリカドラマ・hulu
ホールマーク姉妹チャンネルで殺人事件とミステリー系ドラマや映画を配信するホールマークミステリー内でシリーズとして放送された長編ドラマ。日本で言うところの火サスみたいな感じの作品でこちらは2024年時点で3話放送されました。
公式に打ち切りとも継続とも言われていない作品で、1から3話は2019年から2020年に放送されて少し開いている上に最近ではこのジャンル自体の製作本数を減らしているようでこのまま打ち切りの可能性が高いです。
作品は5年くらい前なのになぜか雰囲気が15年くらい前に感じるセリフや展開。
むちゃをしすぎるがつがつした捜査や危機一髪的なのは少なくて本当に本職じゃないけど事件に首を突っ込んで真相にたどり着いていく感じ。
とはいえのんびり楽しめる感じはあってある種の味になってるかも。
基本的にお話の中で起きる事件はそのまま解決まで終わる一話完結だけど、順番どおりに見たほうが主要人物の関係性とかを楽しみやすい作品。
日本語タイトルは赤毛探偵ルビーとなっているけど、赤毛は一話目では際立たせたウィッグをつけている?らしく2話目以降は地毛に変えたため赤毛の印象は薄く主人公の本職は番組レポーターなので探偵業や赤毛の印象が強いシーンを求めるとがっかりするかも。
さらに個人的に面白かった1話目の要素としてあった家族の活躍部分は2話目と3話目ではほぼなくなっていて残念でした。
しかも父親役が1話目と2、3話目で変わっています。
ちなみにこの1話目で父親役をやった役者さんは主役の女優さんの母親と結婚していた時期があり元継父。
で、役者なのでルビーでは1話目で親子役をしていますが別の作品では恋人役を演じたりとちょっと経歴ゴシップを見ていたら面白かったです。
数年母親の夫だったのと弟妹の父親である相手との様々な関係で共演て不思議な感じがしそう。
役者変更になったのはそういう経緯があったからではなく単純にスケジュールが合わなくてのキャスト変更のようです。
どちらの父親役もルビーとの関わり方とか違和感はなくて、それぞれ合った感じがあってよかったけど途中からの変更があったために少しだけ微妙な気持ちに。
お話は面白かったけどちょっとゆったりなのがだるく感じる時もあったのと、主人公と刑事の組み合わせでどうしても見たいというほどではなかったです。
話半分でゆったり見るのを楽しみたいときにはピッタリなので続きが出たら見るかも。
Accused/罪の真相 S1
4/18・アメリカドラマ・スカパー!
家族と見始めて家族には合わなかったらしく途中から一人で見ることになり、特定の作業時間に見ていたため(本の自炊作業)それを中断したのに伴いなんとなく最後の15話目だけ半年くらい放置してしまっていた作品。作業再開したのでようやく見ました。
個人的にあまり見たことがないアンソロジー作品で、特定の主人公や地域とかではなく各話それぞれが独立した話で構成されていて裁判開始から判決までと裁判に至るまで何が起きていたのかの過去を見る形式。
一話完結で同じ人達が出たりという関わりもなくエピソードごとのタイトルも“◯◯のストーリー”と裁判を受ける人の物語となっています。
どういう事案でなぜ裁判となってどんな判決がなされていて真実はどうだったのかまでを描いていて有罪だったり無罪だったり、有罪だけど真相はもっと深い物があったりというのが視聴者側にだけ見えているけど裁判が終わるところでお話も終わるためその後を追うこともできません。
あくまで裁判のはじめから終わりまで、そして事件を振り返るシーンだけ淡々と描いているし毎回違う内容なので個人的にはまとめサイトや匿名であったできごとをまとめた動画を見ているような感覚で面白かったです。
ハラハラとかスカッと!というのはかなり少ないし悲しい結果や明るい未来は待っていない形で終わるものもあるのだけど、熱中しすぎず肩入れしすぎず推理とかもせず淡々とそれぞれのケースとして見るのが作業時間にぴったりでした。
シーズン2も昨年放送されたようなので日本でも放送されたら視聴予定。
LAW&ORDER:トロント S1
4/18・カナダドラマ・hulu
アメリカで放送された『LAW&ORDER:クリミナル・インテント』をカナダでリメイクした作品。
リメイクではあるものの他のインターナショナル版作品と違って物語は完全オリジナルの新作となっています。
そのおかげか登場人物の掛け合いや相性、事件などの調和が取れていてとても見やすいし事件として新鮮かというとそういうわけでもないけど時代に沿った事件や背景はフレッシュです。
元のクリミナル・インテントシリーズも他のL&Oシリーズよりは個人的に見やすく好きだったのでその形式はそのままなうえにメインとなる二人に似た雰囲気があるのはとてもよかった。
ちょっとダレる瞬間もあるけど気になるほどでもないしイライラするような描写もないので快適でした。
カナダでは実際の捜査で同じ役職の刑事さんが二人チームを組むことはないらしいけどお話ならではの良さがあって楽しみやすい気がします。
1話完結型で好きな時に見やすく10話目を見終わった時に良い時間だったので視聴終了しただけのつもりでいたらシーズン1は全10話らしく、もう終わっちゃったのと残念に感じたほど。
シーズン2も放送中でシーズン3も2026年放送が一応は決定しているようなのでこれから楽しみなシリーズ。
オリジナルで話が作られているのもそうだけど、カナダにちなんだというだけではなく更に地元密着というか、カナダのアーティストなどが出ていたりしてそれもとても興味深かったです。
基本的にドラマや映画に実際のなにかを求める気持ちで見ることはないだけど、御当地の場所や食べ物など思いがけない出会いがあったりすると嬉しくなります。今回はアート。
K‐9 L.A.大捜査線
4/27・アメリカ映画・hulu
警察犬とバディを組むLAの警察が主人公のお話。
昔から人気の孤独な復讐者が主人公とかのダークヒーロー系に近いスタイルながら、ある意味マイルドというかマイルドと言ってしまうにはそうでもない要素もあるんだけど、バットマンやゴッサムシティが舞台系の作品と比べると状況や流れが恵まれているというか、じゃあハッピーかというとそうでもなくて残酷な面もきちんと出しています。
とはいえタイトルからしてもK-9(ここでは警察犬)と入っていて犬と組んでいるのは見て取れるので完全孤独系主人公とは違うにしても、そこまで孤独じゃなくても…みたいな作品よりは他の人間や生き物と良くも悪くも関わりがあり、大手の作品とは違った路線の見せ方が個性となっていてちょっと新鮮なきもちでした。
雰囲気だけで言えばあまり好んでみる作風ではないんだけど、犬出るしと思って見続けてたら思ったよりストーリーに満足感がありました。
低予算でくくってしまっていいのかわからないけど、限られたいろいろの中できちんとスタイルを見つけて統一している感じのためばらつきや違和感はなく、良い意味でコンパクトにまとめられていました。
推理を伴う事件解決とか派手なポリスアクションとかワンコとの交流を求めるとどれもあまり得られない、くらいしだるい地味で単調でつまらない、と言ってしまえばそれも当てはまるので合わない人も多いだろうし私も気分によっては早期離脱してたかも。
とある警察の男性に起きたことやそれに伴う行動と変化を一定期間観察してる感じ。ふんわりしちゃうけど物語テイストのドキュメンタリー要素を添えた映像作品。
ドンパチアクションも犬との交流も主人公の変化もそれなりにあるけど全体的にはどれも大人しめ、だけどバランスよく配合されているから一定の気分で見やすかった。
控えめだからこそ出る、日常とかちょっとしたことがリアルよりに感じやすくてよかった。
個人的には文字での演出は微妙だったけど、会話や言葉選びなど誰がどのシーンでどんなことを言っているかは結構好きで、最初の入りから最後の出方がキレイでそれを見ることが出来た分で途中もきちんと見ておいたことによって生まれる満足感が味わえてよかった。
あとわざとか私の環境でたまたま出なかったのかはわからないけど字幕版では背景でラジオが流れてるシーンとか一部字幕がない時があって、コマンドの字幕を多数出すよりそっちを入れておいたほうがより物語の限られた演出で出している部分で知っておいたほうがいい部分だったのでは?と思った。
セリフで回収もしてるけどもっとすんなりわかりやすかったかも。
重ねて言うけど言葉選びと言葉の構成が思ったより、結構好きかもと後からじわじわきた。
アガサ・クリスティー 殺人は容易だ
4/29・イギリスドラマ・スカパー!
1話1時間程度で全2話のサクッとしたミステリー。
あまり期待していなかったというかなんなら多分すぐ見るのやめるかもくらいの気持ちで見たら予想外に面白かったです。
たまたま列車で乗り合わせた女性との出会いから思いがけない事件とそれに関わりがある人たちとの縁ができて、という導入から事件の欠片を集めて真相にたどり着き解決に至るまでが無駄なく淡々と描かれているのに引き込まれました。
時代設定も1950年代なのだけどいい意味でその時代を感じながら楽しめた上に、魅せ方は最近のスマートさだけど新しすぎずでミステリーファンのこだわりを入れすぎずかなり見やすくしている形なので時代設定が古いものはあまり見ない私でも楽しめたし、アガサ・クリスティー作品のリメイクはたくさん行われているけどその中でもすごくきれいにまとめあげてる感じでした。
とはいえそんなにリメイク作品もオリジナルもみたことがないので印象としては、だけど。
お話としては時代も考慮しやすいし、人物設定や心境とかも今見てもわかりやすいし、単純に事件を解決して終わり、というだけでなく人もその後変わっていくんだなとか過去を見て未来も描ける今という過去を見て学べる楽しい作品。
良い意味で古きを知り新しきを取り入れていく変化の過程を改めて見ながら今後にも活かせる楽しさがありました。
変に現代の思想を根拠に捻じ曲げるよりその時代の良さを出しているところも見やすかったひとつかも。
スマホで予約してアフタヌーンティーをいただけるとか、コンビニによれば洋菓子や紅茶を手に取れるとか、時代や様式が変わっていてもそのベースにある心地よさの普遍性がある感じ。
英国諜報員シルヴィアのイタリア事件簿 S1&2
5/1・イギリスドラマ・スカパー!
イギリス制作で舞台はイタリア。イタリアの美しい景色を楽しみながらイギリスで諜報員をしていたシルヴィアの仕事に関係があったりなかったりする事件を毎回解決していきます。
事件解決系とはいえ探偵っぽい感じではなく現役ならではの諜報員流で最新のツールや知識を使いながら事件の真相を暴いていくのが追いやすく、イタリアの人柄か文化か、事件の内容は様々なんだけど独特の温かみとさりげないスリルがありました。
ドキドキするというバトルやアクションはなく潜入やスニーク系の楽しさがありスマートなんだけどスタイリッシュとはまた違った、全く別の対比をイギリス本部との色味でも分けて表現しているから余計にイタリアらしさと諜報員らしさを楽しめたのも面白かったです。
主人公はじめ脇役も濃すぎず薄すぎずバランスがすごくよかった。
たまにイタリア語が混ざりつつも基本は英語だし、ちょっとイタリア語の字幕や音声を聞き逃してもそれほど困らない見せ方になっていてよかった。
国ごとの色味みたいなのがあって、どっちが良いとかではないながらもどちらの良さもだしているいい作品でリラックスした気分で見れました。
イタリアの町並みや景色を楽しめるのはもちろんなんだけど、服装とかも自然なおしゃれでそれぞれのキャラクターに似合っていて見るのが楽しかったです。
基本は日本の人情ドラマに通じる温かみがあって人との関わりや絆も大切にしているので一番スパイ的な楽しさが強かったのはシーズン1の1話かも。でもどのエピソードも楽しかったです。
1シーズン3話で各話が90分から100分ほどが多く、続けて見ても6話。
英語のタイトルは“Signora Volpe”でヴォルペはイタリア語で狐を意味しているらしく、シルヴィアの名字がフォックス(狐)なので作中ではよくシニョーラヴォルペという相性で呼ばれていて味があります。
ちなみにシルヴィア役の女優さんも名字がFoxです。
お話としてはまだ作れる余幅があるのかな、という形で終わっていたので続いてくれたら嬉しいなと思いつつ今のところシーズン3の公式発表はないみたいです。
作品とは関係ないのだけどシーズン2の各話冒頭で“不適切な表現も作品を尊重してそのまま放送しています”みたいなのが表示されて、一体何だとドキドキしたけどどれも何も不適切表現がどこなのかわからずじまいだった。
気付けない自分がやばいのかわからないけど昔はそういうのも含めて“この作品はフィクションです”に含まれていると理解して作品というものを読み解いていく感じだったし、わざわざ視聴契約してる人はわかってる人が多いと思うけど急速にいろんなものが曖昧になっている時代だから仕方ないのかな。
どうせ表記するならどこが不適切ポイントなのかも教えてほしかった。
エクステリトリアル
5/3・ドイツ映画・Netflix
英語音声でサンプル再生されたため英語がオリジナル音声だと思って視聴を始めた結果、字幕間違いがあるしやたら音ズレしてるなと思ったらそもそも口があってないと気づきようやくオリジナル音声がドイツ語とわかりました。
そのまま英語音声+日本語字幕といういつものスタイルで視聴したんだけど厄介というかややこしかったのが、英語音声は音声用にドイツ語から英語へ翻訳した内容となっていて、日本語字幕は当たり前だけどドイツ語から日本語に翻訳した日本語字幕。
本来作中でドイツ語を話している場面や何語がわかるかというやり取りのなかで日本語字幕はオリジナルに沿って「ドイツ語」と返事しているのに対し、英語音声は英語を話してるから英語という、本来はドイツ語を選択している設定を英語だから英語!に変えてしまっていて違和感がありました。
あと、日本語の説明と英語の説明が違うため、何言ってるんだ?とか、英語音声の一部の役者さんがたまに口調のトーンが変わるのとかが気になってしまい作品に集中しにくかったので、ドイツ語音声+日本語字幕か字幕なしの日本語吹き替えで見るのがおすすめ。
私は家族の希望によりそのまま続行したけど、きちんと統一したほうが疲れなくてすむと思います。
お話は自分も参加していた戦争で夫を失いPTSDに苦しみながらも生活している母親が息子を見失って自分がおかしいのか何が本当に起きていることなのかを突きつけられる中で起きている事から真相を探るため動き出すというもの。
アメリカ映画とかで一時期はやった主人公がまあまあ精神や肉体にダメージを受けつつ自分や世界と戦っている感じと子どもを思う親の強さが表現されているタイプで斬新さはないんだけど、そこに流れて行くまでの事情とか発想は文化の違いがあったりして面白かったです。
欲を言えば作中で問題の一つとなる脆さのところを視聴側にも疑わせるような見せ方でもよかったかも。
あと主人公や、他の人達はそう動くんだ?みたいな発想や行動をする場面がちらほらあったけど、そこはやっぱり国が違うと価値観も違うからと思われるのでそれも個人的には新鮮でした。
途中で見るのを止めた作品
リアリティ番組など、飛ばしつつ見た作品もこちらに含めています。
探偵の探偵
4月視聴・スカパー!
探偵を探偵する、同業刈りにも似ているため恨まれるけどそこにはそれなりの理由もあって、という日本の探偵ドラマ。
作られた時代が少し前なため、無意識に求めていた内容が頭にできていたみたいで見ていてちょっと思ったのと違うとなってしまったのと、家族もそうだったのか今の気分に合わないようで見ないといっていたので1話で視聴終了。
1話も終わりで「お」と気になる感じにはなったし多分全話を通していく中で一番最初の事件に公か心理的にか片がついていくとは思うんだけど今の気分ではなかったです。数年前に見たら楽しめたかも。
グランパは新米スパイ
去年視聴・Netflix
家族と一緒に最初の2話を見て、家族がもう見ないと言ったので一人で見ようと思っていたんだけど結局数ヶ月そのままで程よく内容も忘れたしみたい気分もまだ戻ってこないので視聴終了ということに。
コメント