私が長らく勉強しトレードに使用していたハーモニックパターン。
ハーモニックパターンは種類がいくつもあり最近でも増えていますが私が参考にしていたプロのトレーダーが使用している4つのパターンのみをここでは紹介します。
ハーモニックパターンは全部覚える必要なし
私が参考にしていたプロのトレーダーはこの4つ(数名はこのうち3つ)をトレードしていると公言して、トレーダーの提供しているプログラムから巣立った生徒も基本的にはこの4つをトレードしているとのことでした。
紹介するのは以下の4つです。
- バットパターン
- ガートリーパターン
- バタフライパターン
- サイファーパターン
参考にしていたプロのトレーダーはTrade Empoweredの元トレード講師で2018年からは独立してTier One Tradingというトレードを生放送や動画で教えるコミュニティを運営しているJason GrastoneさんとAkil Stokesさんの動画を元に2015年に動画を通して学びました。
ハーモニックパターンのうちの一つ、Cypher(サイファーパターン)はこの二人の友人でもありTrade Empoweredのチームの一人でもある方が考案者で、あまりにも人気のパターンとなったためオリジナルのハーモニックパターンとは別でTradingViewにも採用されたそうです。
現在もTradingViewでこのCypherパターンは独立して使用することができます。
サイファーパターンについて考案者の友人であるJason Grastoneさんが説明している2015年の動画です。
こちらももう一人のプロトレーダーAkil Stokesさん。2021年現在もハーモニックパターンを使用しています。生徒に向けたライブ配信での一部を切り取った動画です。
ハーモニックパターンを使ったトレードはとても簡単
難しい事を考える必要がなく、レンジ相場にも対応できるのがハーモニックパターンの強みです。
最初はパターンを読むのに慣れるまでは大変かもしれませんが、ツールを使えば簡単に確認できるので「1・2・3」と波の動きが確認出来たら後は自分がトレードするパターンに当てはまるか確認して4点目を待ってエントリーするだけです。
トレードスタイルは「継続張り」となっています。
ストップロス(損切)の位置もテイクプロフィット(利確)の位置も最初から決まっていて明確なので迷う事がありません。
ここでは損切位置は固定の場合を載せていますが、エントリー位置(D地点)にATRで表示されている分のピプスを離した位置、もしくはX地点にATR分を離した位置も推奨されていました。
バットパターン
人気で勝率が安定しているバットパターン。
- XからAのポイント(1波)に対してフィボナッチリトレースメントを当てた時にBの位置が50%~61.8%の間にある
- AからBのポイント(2波)に対してフィボナッチリトレースメントを当てた時にCの位置が61.8%~Aまでの間にある
- XからAのポイント(1波)に対してフィボナッチリトレースメントを当てた88.6%がD(エントリー位置)になる
- D地点に来る前にAを超えた場合はパターンが壊れたので見送り
TradingViewならフィボナッチリトレースメントを当てなくてもABCDパターンを選んでクリックしていけば数値を表示してくれるので確認が簡単です。
固定で損切位置を設定する場合
4時間足 Xから20ピプス離した位置。
1時間足 Xから10ピプス離した位置。
15分・5分足 Xから5ピプス離した位置。
バットパターンの利確位置
AからDにフィボナッチリトレースメントを当てた38.2%が1つ目、61.8が2つ目の利確位置
もしくはBが1つ目、Cが2つ目の利確位置
バタフライパターン
よく見かけるけどエントリーはしにくいバタフライパターン
- XからAのポイント(1波)に対してフィボナッチリトレースメントを当てた時にBの位置が78.6%~Xの間にある
- AからBのポイント(2波)に対してフィボナッチリトレースメントを当てた時にCの位置が38.2%~Aまでの間にある
- AからBのポイント(2波)に対してフィボナッチリトレースメントを当てた127.2%がD(エントリー位置)になる
- D地点に来る前にAを超えた場合はパターンが壊れたので見送り
固定で損切位置を設定する場合
XよりDが下にある時(画像と同じ買いの場合)は以前ヒットしたサポレジ位置
なければエントリー自体やめておく
バタフライパターンの利確位置
フィボナッチリトレースメントをAからDに当てた時の38.2%が1つ目、61.8%が2つ目の利確位置
もしくはCの位置のみを利確に設定する
ガートリーパターン
勝率は高いけどリスクリワードは少ないガートリーパターン
- XからAのポイント(1波)に対してフィボナッチリトレースメントを当てた時にBの位置が61.8%~78.6%の間にある
- AからBのポイント(2波)に対してフィボナッチリトレースメントを当てた時にCの位置が61.8%~Aまでの間にある
- AからBのポイント(2波)に対してフィボナッチリトレースメントを当てた127.2%がD(エントリー位置)になる
- D地点に来る前にAを超えた場合はパターンが壊れたので見送り
固定で損切位置を設定できない
ガートリーパターンはエントリーする時点まで損切の位置が分からないデメリットがあり
エントリーした後での安値にATRを足した場所が損切位置
ガートリーパターンの利確位置
AからDにフィボナッチリトレースメントを当てた38.2%が1つ目、61.8が2つ目の利確位置
もしくはBが1つ目、Cが2つ目の利確位置
サイファーパターン
計算が楽なサイファーパターン
- XからAのポイント(1波)に対してフィボナッチリトレースメントを当てた時にBの位置が38.2%~61.8%の間にある
- XからAのポイント(2波)に対してフィボナッチリトレースメントを当てた時にCの位置が127%~141.4%までの間にある
- XからCのポイントに対してフィボナッチリトレースメントを当てた78.6%がD(エントリー位置)になる
- D地点に来る前にCを超えた場合はパターンが壊れたので見送り
固定で損切位置を設定する場合
10ピプス、計算が楽だけど狭い為ATRよりは勝率が低くなる
利確は1つ目に行けばいい方なのでATR準拠にする場合はリスクリワードを見てエントリーを考える
サイファーパターンの利確位置
フィボナッチリトレースメントをCからDに当てた時の38.2%が1つ目、61.8%が二つ目の利確位置
もしくはAが一つ目、Cが2つ目の利確位置
パターン4選のまとめ
見つけやすいのはバットパターンかガートリーパターンだと思います。
中にはいくつかのパターンが重なる時もありますが、自分がトレードするパターン、もしくはDの位置がより深くなる方を参考にエントリーするといいようです。
ハーモニックパターンのみ、それもバットパターンのみをトレードして成果を上げている人がTier One Tradingにはいるそうで、その方みたいにひとつのパターンだけを極めるのもありかもしれません。
リアルタイムのチャートを確認して自分が見つけやすい、トレードしやすいお気に入りのパターンでバックテストを行ってみてください。
パターンを一つだけに絞って探すか、通貨ペアを先に絞って自分がトレードすると決めたいくつかのパターンを探すかのどちらかがバックテストを行いやすいです。
いくつかあると混乱するので、まずはパターンを一つか二つくらいに絞って、好きな通貨ペアでその二つくらいをどんどん探していくのがやりやすかったです。
通貨ペアによっては出現しやすい、しにくいパターンもあります。
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